生態系管理

生物多様性の現在価値の割引率

Date: Sat, 17 Nov 2007 10:41:34 +0900 割引率の概念では時間的なスパンが現実的ではなくなるので、単純に10年間の長期利潤を比較する話にしたほうが良いのではと思います。実経済において選択できる長期債は10年であり、その10年間の利益を比較するのがま…

屋久島現地報告会

Date: Sat, 17 Nov 2007 13:16:10 +0900 (JST) 15−16日は準備ありがとうございました。人数は120人程度でしたか?行政説明会は30人+20人程度いて、率直な議論ができて、たいへんよかったです。 可猟区は鹿児島県の下記サイトにありますね。 http://www.…

北海道エゾシカ保護管理計画(第三期)意見照会

現在,北海道では「エゾシカ保護管理計画(第三期)」のパブコメを実施しています. http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/sika/sikatop 本計画の計画期間は20〜24年度であり,野生動物の消費的活用を念頭に置いた「資源管理への移行」などが盛り込まれて…

ベイズ推定論文改訂版

Date: Thu, 28 Jun 2007 10:10:52 +0900 改訂ありがとうございました。指数は1993年を100にするということで、指数検討会のときよりもずっとすっきりしました。 2005年の指数は 100を超えています。1993年の指数値の取扱いを変えたことが 大きく影響している…

自然再生事業の協議会とは

Date: Mon, 16 Jul 2007 09:02:37 +0900 下記のお返事ありがとうございました。 環境省自然再生基本方針では協議会に専門家を入れろと書いていますが、協議会とは別に専門家委員会をつくるのが望ましい姿です(専門家自体は「利害」関係者ではない)。そのよ…

順応的管理について

Date: Sat, 5 May 2007 10:11:30 +0900 最近の私の主張は、順応的管理は不確実性と非定常性に対してはたいへん頑健であることが理論的に実証されている。しかし、(生態系の種間相互作用などの)複雑さに対して頑健であることは誰も確かめていない。むしろ、…

ミレニアム生態系評価における里山と里地の評価

Date: Fri, 9 Mar 2007 10:28:55 +0900 【国連ミレニアム生態系評価のサブグローバル評価会議には、】里山だけでなく、里海も扱うということで、一瞬顔を出したら知人の水産【関係者】まで来ていました。そうそうたるメンバーがいました。 里山と里海を同列…

マングース駆除計画の見直しについて

Date: Fri, 23 Feb 2007 18:11:45 +0900 ここで仮定している捕獲数は、添付のグラフのように、生息数Nと捕獲数Cが比例する(CPUE【1罠あたり捕獲数】がNによらず一定の)モデルです。したがって、根絶は場合によって可能でしょう。 CPUEがNに対して下に凸の…

漁業生態系の食物網

Date: Wed, 17 Jan 2007 18:03:35 +0900 Long Island のInside Foodweb と言うサイトを見つけました。 たいしたことはないですね。 ベンゲラ湾なども、今我々が議論しているより種数は少ないです。 ちなみに、わが横浜国大のFoodweb Databaseというサイトも…

個体群管理との違い・・・??

Date: Sun, 10 Dec 2006 09:08:44 +0900 【絶滅危惧種のある昆虫】を2000匹捕まえたときいて、そんなにいるのかと思ってしまった。○○さんだから捕まえられるのでしょうが、絶滅危惧の度合いは、昆虫の場合には個体数だけでは評価できないと感じます。たくさ…

個体群管理の「歪み」とは

Date: Sun, 10 Dec 2006 09:08:44 +0900 ○○様 ○○を2000匹捕まえたときいて、そんなにいるのかと思ってしまった。○○さんだから捕まえられるのでしょうが、絶滅危惧の度合いは、昆虫の場合には個体数だけでは評価できないと感じます。たくさんいるが、条件が変…

11.22東大海洋研 シンポジウム 議論のたたき台

Date: Sun, 12 Nov 2006 11:24:08 +0900 11月22日に東京大学海洋研究所で開催されます研究集会「漁業管理におけるリスク評価と合意形成のための社会経済学的アプローチ」の議論のたたき台を牧野さんに作っていただきました【】。このうち、水産関係以外の方…

風力発電のリスクと不可思議な反対運動の標的

Date: Sat, 28 Oct 2006 23:43:58 +0900 ○○様 c○○さん ご無沙汰しています。 風発の鳥衝突【】のリスクはきわめて低いものです【】。また、事業者、環境コンサルタントの一部には合意形成と環境影響評価に前向きな方がいますので、むしろ積極的に育てていく…

11.22 東大海洋研研究集会

Date: Tue, 31 Oct 2006 20:59:38 +0900 科研費企画調査「生態リスク管理の行政事例研究と管理手法の統合」メンバーの皆さん(科研費サイト) 松田裕之です 10.23の横浜国大と国環研の合同シンポジウムは成功裏に終わりました。 11月22日に東京大学海洋研究所…

10.23シンポジウムの質問への補足

おかげさまで、23日の横浜国大・国環研の包括連携記念シンポジウムは満員の参加者の下、活発な議論に恵まれました。 そのうち「個体群管理の事例紹介が多かったが、生態系管理の事例はないか」という質問がありました。理論的には研究を進めていますが、具体…

哺乳類学会 マングース根絶事業の議論の続き

Date: Sun, 17 Sep 2006 08:13:04 +0900 ○○さん >松田さんが、まったく減っていない可能性を指摘されたとのこと。 え? そんなことはいっていません。 1/5以下には減っていないだろうといっただけです。 Date: Sun, 17 Sep 2006 08:58:32 +0900 ○○さん 皆さ…

侵入種個体数密度の空間分布の推定法について

Date: Mon, 11 Sep 2006 10:16:12 +0900 ○○さま すいません、GISにあるクリギングとは何をどう内挿補完するものですか? 少なくとも辺縁部【の個体数密度】は、拡散方程式に従い、単純には(密度依存拡散でなければ)だいたい正規分布exp(-x^2)にしたがって漸…

鮎の遡上機会を確保しよう

Date: Sat, 2 Sep 2006 00:36:33 +0900 ○○様、○○様 ご無沙汰しています。 昨日、荒川沿いの鮎釣り場をなどを訪問してきたのですが、その場での議論によると、荒川には今もダム(堰)があるが、それはもうじき何とかする。ただし、今新たな堰が太郎衛門自然再…

順応的生態系管理の具体例

Date: Tue, 22 Aug 2006 19:03:31 +0900 ○○様、○○様 c関係各位 10.1に プランクトン・ベントス学会で話すのですが、○○さんの火入れの話と ○○さんの○○川の話を少し詳しく紹介したいので、ファイルをいただけないでしょうか? ○○さんの火入れの話は、個体…

野焼きの順応的管理

Date: Fri, 1 Sep 2006 09:24:05 +0900 ○○さん、 小清水原生花園で一番面白かったのは、毎年の野焼き面積(だいたい10-25ha、中止した歳もある)ですね。この面積(たぶん場所も)がどのようにして決まっている(決めている?)のかを見るのが、順応的管理とし…

Population Managementの訳語について

Date: Sat, 26 Aug 2006 15:47:33 +0900 ○○さん 原稿を拝見しました。大きな問題ないと思います。ありがとうございます。 些末な点 個体数管理 は 個体群管理 に 哺乳類学者の間では、個体数管理とは総数管理のみをイメージして、生息地ごとの生息密度管理と…

武蔵丘陵国営公園のカワウ繁殖地

Date: Wed, 30 Aug 2006 20:13:45 +0900 ○○様 武蔵丘陵森林公園のカワウ繁殖地の光景は、その異臭とともに忘れられません。どんな解決策があるかはまだわかりませんが、微力ながら対策を考えてみたいと思います。 武蔵丘陵国営公園のカワウコロニーの写真を…

自然再生に関する議論

Date: Tue, 22 Aug 2006 18:41:49 +0900 ○○さん、皆さん ○○さん、ありがとうございました。 色のセンスに敬服。 【生態学会生態系管理専門委員会で議論したフローチャート(0822版)では,科学委員会が協議会と同等以上の立場にあるように見えます.】と…

ある絶滅危惧種の保護管理計画について

Date: Fri, 11 Aug 2006 08:13:09 +0900 ○○さん、研究室の皆さん (皆さんもどしどし自分の研究相談をこのMLで行ってください) 個体数は正確にわかるのですか?わかるならどうしてRDBには○○〜○○と個体数が記載されているのですか?これが観測誤差だとすれば、…

生態系的取組み

Date: Mon, 31 Jul 2006 07:18:44 +0900 ○○さん Ecosystem Approach の 12原則の和訳を下記サイトに載せました。英語原文もたどれます。 そのとき気づきましたが、原則2の 「分散化」という訳は不正確です。この英語はDecentralizedで地方分権化という意味で…

自然再生事業のサイト

Date: Mon, 31 Jul 2006 08:27:48 +0900 ○○委員会の皆様; 松田裕之です 個人的に下記のサイトを作りました。今後情報を増やしていくつもりです。 自然再生事業の環境影響評価手法の開発 なお、ハンドブックを作る際には、「自然再生事業指針」第一次案への…

日本プランクトン・ベントス学会シンポジウム 講演要旨

Date: Tue, 18 Jul 2006 23:51:46 +0900 日本生態学会 生態系管理専門委員会の皆様; 日本プランクトン・ベントス合同学会公開シンポジウムで講演します。その講演要旨を添付します。 要旨についてお気づきの点がありましたら、すいませんが至急ご意見くださ…

管理モデルにおける衝突率と発見率

Date: Wed, 19 Jul 2006 10:18:58 +0900 もう少し保守的に見ましょうか。あなたが今までのデータから計算したのは点推定値(最尤推定値)です。区間推定してみましょう。その上で、その95%上限をみればよいのではないでしょうか?(できますか?) そうすれ…

2005年2月5日知床世界遺産 エゾシカWGでの松田の主な発言

日時:平成18 年2 月5 日(日) 12:20 〜 14:45 議事概要 場所:北海道大学学術交流会館第1 会議室 【松田委員】目標的な部分を整理して、それはどこに書き込むのですか?今○○委員が言われたのと同じで、例えば植生で評価するというのはわかっても、植生を…

エゾシカの個体数指数について

Date: Thu, 13 Jul 2006 12:20:59 +0900 ○○さん、早速に原稿ありがとうございました。拝読させていただきます。 【エゾシカの個体群管理について】一つだけ、2004年に個体数指数が減ったのは、実際に減ったと言う認識ではありません。これは測定誤差の可能性…