日刊ゲンダイに異議あり

Date: Mon, 12 Sep 2005 18:27:55
 今夕9・12付の日刊ゲンダイ、『この国の民主主義は死んだ』を買った。私は、新聞が自分の政治的立場を鮮明にすることが悪いとは思わない。この新聞が小泉批判を繰り返してきたことは承知している。今度の選挙結果を憤激する気持ちも理解できる。
 けれども、「小泉政治白紙委任状を与えてしまう選挙民のレベルはあまりに低すぎる。」「この国では選挙民のレベルが上がらない限り、何度選挙をやっても同じだ」というのは、いただけない。
 教育者なら、絶対言ってはいけない言葉の一つだ。報道機関も同じだと思う。
 何も読者や大衆におもねろとは言わない。しかし、選挙民が悪いと言っても解決にならないことはわかりきったこと。日刊ゲンダイ民主党がだらしないというが、「日本をあきらめない」という岡田民主党の主張は、この事態を危惧した声だったはずだ。この標語、よくわからなかったが、民主党がここまで惨敗してみると、なるほどと納得できる(遅い!)。民主党も負けたから日本を諦めるわけでないとすれば、日刊ゲンダイも、民主党を馬鹿にするだけでなく、少しはこの標語を見習ってほしいものである。