毎日出版文化賞の選評

 すでにご存知かもしれませんが、中西準子さん「環境リスク学」が、第59回毎日出版文化賞(自然科学部門)を受賞しました。米本昌平さんの選評にある「結果的に、日本のアカデミズムの欠陥をあぶり出す、著者の生き方がここにある」という言葉は、以前、○○さんが指摘された「今までは、「環境」を標榜する自然科学者だけが、まるでその社会的責任を問われることなく、いつも、正義の味方みたいな形で受け止められてきたと思います。「環境」を標榜する自然科学者は、今後ますます、その社会的責任を問われるだろうということを述べておきます」 ということにも通じると思いました。
 今後ともよろしくお願いします。
 選考委員は 辻井喬氏(作家、詩人)、橋爪大三郎氏(東京工業大学教授、社会学)、林真理子氏(作家)、松浦寿輝氏(東京大学教授、作家、詩人、フランス文学、哲学)、松本健一氏(評論家、麗澤大学教授、近代日本精神史、人文・社会部門では退席)、御厨貴氏(東京大学教授、日本政治史)、村上陽一郎氏(国際キリスト大学教授、科学哲学)、森浩一氏(同志社大学名誉教授、考古学)、養老孟司氏(解剖学者)、米本昌平氏(科学技術文明研究所所長、科学史)だそうです。