1.20化学物質詳細リスク評価書報告会への書簡

Date: Fri, 20 Jan 2006 16:47:59 +1200
○○様 講演格好よかったです。 公平性分析、今度詳しく聞かせてください。
最後に地球温暖化と化学物質健康リスクのトレードオフを考える際にリスクの金銭評価を言っていましたが、私は、ここのリスクについての上限値を社会的制約として決めればそれでよいと思います。 これは 制約つき効用最適化 ということです。つまり
 Lagrangean = 効用 + α(リスク上限−実際のリスク)+ β(総排出量 − 実際の排出量)
として、未定乗数法を使えばよい。この場合、最適解のα、βなどがそれぞれのshadow priceになると思います(用語は自信がない)。この価格は変動します。制約が楽に達成できるときはただ同然であり、ぎりぎりだと高騰します。それでよいのではないでしょうか?
リスクを 安全ベース と 期待値ベース で計算することに賛成です。植物レッドリストでもそれをある程度試みたことがあります。 これは Type 1 Errorつまり無用の保全策をとるリスク(the weight of evidenceに関係)を示す上で重要だと思いました。ご指摘どおり、費用効果を考える上でも重要と感じました。