風力発電と戦略的環境影響評価

Date: Wed, 28 Mar 2007 23:50:08 +0900
 今朝【3/28】の朝日新聞に、発電所はSEAから外れたと報道されていました。
 30日に風発の検討会がありますね。風力だけでも戦略影響評価(SEA)を行うという目はないでしょうか?風発は大手電力会社と異なり、彼らに売電する企業が中心ですから、利害は異なるでしょう。通常は内々に計画段階で立地や費用便益などを量るはずなのに、抽選で決めるという身もふたもないやり方を大手電力会社がやっています。風発をどこに建ててもだめと公言する人は保護団体にもいませんから、むしろSEAになじむともいえるでしょう。
 SEAを風発に適用すると何が起こるか、もう少し具体的に示しておかないと、事業者も怖くて乗り気にはならないと思いますが、うまく指針を作れば、彼らも乗り気になるかもしれないと思います。

Date: Thu, 29 Mar 2007 19:22:20 +0900
 長野の【入笠山の計画の】ような後出しの規制でなければ、SEA(戦略環境評価)はまじめな事業者にとってもそれほど大きな問題ではないと思います。
 今のままでは、食料、エネルギーに加えて、日本は排出権も海外から買いまくる3つの低自給率になるでしょう。エネルギーは20年後まで輸入がもつかもしれませんが、食料と排出権は近い将来 需給が逼迫し、価格が高騰する可能性が高いと私は思います。
 温暖化対策は環境問題の中でも喫緊の課題です。この認識は環境省自然保護団体も共有していると思います。鳥の影響の強いところは嫌、国立公園内は嫌という否定的意見でなく、どこに作るべきかという建設的な意見ならば、多少の利害対立はあっても、十分合意はできるでしょう。(私も、国立公園内の建設にこだわるつもりはありません。山奥に作るよりは、国立公園の海岸線のほうが有利だろうと思うだけです)
 国立公園【の・・・】内に作るときは、一定規模以上の事業では計画段階での手続きが必要らしい。実質的にSEAに近いものにせざるを得ないようです。ガイドラインをきちんと作ればよい。
 問題は、抽選に当たってから2-3年?以内に操業開始を求めるなど、大手電力会社の硬直した態度です。予定通りなら2年でできるが、調査の結果新たな保全措置を追加するとなると、2年以内など約束できません(愛知万博と同じ)。勢い、事業者の透明性はDiscourageされます。より柔軟な態度が必要です。【】