亜鉛生態リスクの順応的管理案

Date: Tue, 24 Apr 2007 17:41:36 +0900
松田のメモです

  1. 排出基準を厳しくした地点で、その河川が亜鉛濃度環境基準を達成するかどうかを具体的に検討する(環境省資料で可能)
  2. 環境基準を満たすための費用を試算する(休廃止鉱山、事業所点源など類別して)
  3. 環境基準を満たさぬことによって失われている生物多様性を列挙する(カゲロウ・・・)
  4. 表5は個体レベルのHC5(≒環境基準)を超えている地点数、利用可能な亜鉛濃度がHC5(5%の種の個体に対して死亡率上昇などの影響があるとみなされる濃度)を超えている地点数、利用可能な亜鉛濃度がPHC5(5%の種の個体群の存続が危ぶまれるとみなされる濃度)を超えている地点数を試算する。 利用可能性はBOCに依存する
  5. PHC5を超えている地点で失われている生物多様性を現地調査して列挙する(BOCが高いところはもともとカゲロウは少ない??)
  6. 5年の猶予を待たずに排出規制を先行して実施する事業所を募る(中小河川で負荷源が少数のところが良い)。そのBefore Afterのモニタリングを行う。亜鉛濃度などと生物多様性がどの程度変わるかを調べる。(順応的管理の一環)
  7. 休廃止鉱山を税金を用いて対策を採り、モニタリングする(順応的管理の一環)
  8. 面源の対策はとりにくい。(欧州の前例)
  9. 点源だけ対策を立てても効果が限られている