研究者と弁護士の違い、有識者の立場

Date: Tue, 23 Sep 2008 13:54:39 +0900
 コンサルタントと弁護士の違いはよくわかりません。弁護士も必ずしも社会正義に立っているとは言えない(依頼人の個人的権利を守るための助言をする)と思っていました。しかし、両者と学者の立場の違いは、よくわかります。 また、報道人(ジャーナリスト)の立場もこれらとは違うでしょう。
 有識者委員会などの議論をどこまで口外できるかについては、きっとどこかに有識者委員会制度の歴史的原型があるのだと思いますが、私は知りません。【有識者とは学者だけではありませんし、横綱審議会などは専門家ではない有識者の意見を聞いていると思います。】
 明らかに取扱注意と書かれた資料が出回った場合は、守秘義務があると思います。また、外交問題有識者の場合、通常、外務省に対して守秘義務を守る誓約書を書きます。それ以外の場合、事務方からよく言われるのは、 「(取材などに応じて何をしゃべるかは)有識者個々人の良識にゆだねられている」ということです。しばしば有識者の座長などが別途記者会見を開くので、私は、特に個別取材に応じず、座長に聞いてくださいと答えることがほとんどです。また、私自身の意見については、議事録案ができた時点で、どんな意見を述べたかを公表することがよくあります(これが説明責任と守秘義務のバランスとしての私個人の「良識」です)。
 【科学論文が直接主義主張をするものではないというのは】その通りだと思います。もちろん、それが間接的にある政治性を持つことは多々ありますし、それを当事者が期待している場合もあるでしょう。しかし、だからといって、あからさまに主義主張を持ち込むべきではありません。そのような論文は多くの雑誌で、修正を求められるか、却下されるでしょう。