Date: Thu, 18 Jun 2009 14:23:48 +0900
本学JSPS-PD(元COE−RA)の岩崎さんの研究成果が、末尾のように大阪府環境審議会で議論されていたようです。生態学会大会(ポスター賞受賞)の直後ですね。
http://www.epcc.pref.osaka.jp/kannosomu/kankyo_singikai/water2/giji/3/yousi.pdf
大阪府環境審議会 水質環境部会(第3回)
議 事 概 要
1 日 時 平成21年3月26日(木) 16時00分〜17時10分
2 場 所 大阪コロナホテル 200A号室
3 議事概要
(1)情報提供等
○ 審議に先立ち、平松委員から水生生物の保全に関する項目(全亜鉛)に関する情報提供があった。
○ 主な内容は以下のとおり。
・ 日本生態学会において、横浜国大の岩崎氏らが「河川底生動物群集に及ぼす亜鉛の影響」についての研究を発表されていたので紹介する。
・ 現在の水生生物保全の面からみた水質基準は淡水域で30μg/Lで、4類型とも同じ基準値になっている。これは、エルモンヒラタカゲロウという水生昆虫の成長に対する影響を個体で見た数値であるが、この研究ではこれを別の面から検証した。
・ 亜鉛濃度の影響を個体というレベルではなく河川の底生動物の群集でみると、種多様性については、54〜68μg/Lぐらい、現基準の2倍程度の数値が分岐点ではないかということである。
・ 今後も新たな知見の集積が行われ、基準値の改定の際には考慮されるものと考える。