11/4 G1 フォーラムでの意見

2018年11月6日 17:55
 既存の漁民も納得できる改革を【】求めてきたつもりです。

  1. クロマグロの捕獲枠について質問させていただきましたが,既に捕獲枠は昨年から実施され,大きな社会問題になっています。その解決法策について,返答はいささか抽象的であったと思います。実際に政治を実行される立場での具体的な提案を望んでいます(半年前の拙稿【】。これが最善というわけでなく,今できる策として申しました)。
  2. 区画漁業権については,今ある養殖場を大企業に置き換えるわけではなく,新たに増やすための方策という説明が登壇者からあったと思います。この説明はいささか疑問と意見申しました。大規模効率化を図ることも良しとする意見はあるかもしれませんが,事実を誠実に説明して,政策を成すのが良いと私は思います。
  3. 海洋プラスチック汚染について,1950年に魚の生物体量を超えるというがどの程度確かな話なのか。そもそも魚の量も正確にはわかっていない。登壇者からは健康リスクへの言及はなかったが【】登壇者はどう考えているのか。ダイオキシンの二の前になりかねないと危惧している。

 彼らは規制改革や大規模化が漁業の再興につながると信じているが,小規模漁業者を小規模のまま守ろうとは全く思っていないようだ。
2018年11月5日 7:09
 GHG排出ゼロを目指すというが,別にゼロにこだわる必要はないし,だから化石燃料を全く使わなくなるという言説も私は疑問に思っています。液体燃料は便利であり,農作物から作るのは現時点では無駄。食料の副産物として使える技術が普及するならそれでもよいが,それならば,やはりプラスチックは製造されるでしょう。それをごみとして廃棄するのは減らすべきでしょうが,ESGの標的にするほど深刻なものなのかは疑問です。
 もちろん,ESGは正義でなく,国際条約でもなく,投資行為ですから,私ごときが警戒しても進む可能性はあります。私に言わせれば,捕鯨反対も,国際条約の合意を待つより,ESGの方がはるかに簡単です(私は持続可能な捕鯨が可能という見解)。
 逆にいえば,誰が石炭産業をESGの標的にしたのか,それができたのかに興味があります。国際条約ともIUCN決議とも別の力学がそこにあるのでしょう。