気候変動対策より国立公園の景観が優先される環境省の政策

Date: Fri, 14 Jun 2019 09:48:18 +0900

2015年の宇久島風力発電事業の環境大臣意見,大いに参考になりました。
 本当に世界文化遺産の登録に支障がありえるかは【わかりませんが】,さすがに世界文化遺産からの景観を理由に取りやめとは言っていません(調べるのは当然と思います)。

 いずれにしても、国立公園の景観を理由に(なるべく邪魔にならないように立地を考慮せよでなく)取りやめのみを勧告するということは、環境大臣にとって、少なくともこの場所では、気候変動対策の風車よりこの国立公園の眺めが重要と判断したと読めます。騒音,近隣住居への風車の影,動植物への影響については「配置の変更又は設置の取りやめにより」とありますので,景観への影響への突出度がわかります。
 気候変動問題は環境問題の最重要課題と言われ,2度または1.5度以上の気温上昇を防ぐためにあらゆる方策をとることが国際的に勧められていることと,あまりに認識に差があると言わざるを得ません。
 たとえばドイツでは国立公園の周辺一面に風車が立つ風景は、最近では普通だと思います。【】