専門家との議論

Date: Wed, 21 Feb 2007 00:03:32 +0900
建設的なご意見ありがとうございます。

IPCC AR4 では、近年気温が上昇していることは疑い得ないと言っています。
問題は、「不確実性のある科学的知見をいかに伝えるか」であって、これは旧来からのリスクの考え方に通じるところがあるのだろうと思います。

 そうですね。疑い深い私も、今回、【近年の気温上昇】は認めざるを得ないと思いました。
 【不確実な知見の伝え方については】まさにそのとおりです。1992年の時点での判断と、今の判断では根拠が違います。大事なのは(温暖化の)確実さが増したことであって、それは温暖化影響がより深刻になったことを意味しません。温度上昇が6度ではなく1.5度であったとしても、それが確認されたことは重要なことです。
 いつの時点でどう判断すべきか、それを論じることがリスク管理です。これは環境問題では実践的な責任と社会的影響力をもつ問題です。