2016-01-01から1年間の記事一覧

サイエンスフォーラム南アフリカの報告

Date: Sun, 25 Dec 2016 07:42:46 +0900 下記サイトに報告があります。ご参考まで。 http://scienceportal.jst.go.jp/reports/other/20161222_01.htmlDate: Mon, 19 Dec 2016 15:52:59 +0900 1)【3つのタイプの科学者国際会議があります】 (A)通常の国際…

お役人との接し方

Date: Wed, 7 Dec 2016 14:35:16 +0900 大事なのは実をとることで、不満があるものの神経を逆なですることではありません。ほとんど実が取れない時は闘いますが、【】権力と闘っても、相手を頑なにするだけです。 無能な役人、正義を語れない役人ほど頑なで…

Science Forum South Africaに参加します

Date: Tue, 22 Nov 2016 11:18:43 +0900 来月8日、JSTからの依頼で、プレトリアでの標記会合で知床の話を紹介させていただくことにしました。 SDGsの中でも貧困などと並んで環境では海を重視しているということで、科学者が海洋保全にいかにかかわるかの例と…

オジロワシの風力発電への衝突リスクの累積影響の許容限度

Date: Tue, 8 Nov 2016 15:56:33 +0900 【「風力発電の鳥衝突と希少猛禽類の絶滅リスク」と題する】企画集会を日本生態学会大会(早稲田大学)にて申請中です。 また、11月3-4日の個体群生態学会(札幌定山渓)において、以下の発表を行いました*1。オジロワ…

今後、東京新聞【】の取材は拒否します

Date: Tue, 01 Nov 2016 23:18:57 +0900 自然研と環境省の見解、ありがとうございます。 私は今後、東京新聞と産経新聞の取材は拒否します。あんな【】捜査の結果をそのままうのみにするような報道機関の取材には、どんな罠が仕掛けられているか、わかったも…

象牙取引の摘発はおとり捜査ではないか

Date: Tue, 11 Oct 2016 13:34:31 +0900 東京新聞2016.1.12付の報道だけでは、【象牙保持者を装うEIAという団体の調査員が電話で】正直に違法品であると相談して、昭和以前といえば登録できると【自然環境研究センターの職員が】指南したと読めると思います…

本来の風力の環境影響評価とは

Date: Sun, 30 Oct 2016 23:23:39 +0900 風力発電のEIAですが、再生可能エネルギー推進との兼ね合いから、以下のことが必要だと思います。 1)風力発電の増設目標、それを達成するためにどこにどれだけ建てたらよいかの基本的な考え方。 2)風発の環境影響…

大西洋クロマグロ あと数年で枯渇といったのは誰だったか

FACEBOOK 2016/1022 2010年ワシントン条約会議の時、東大西洋クロマグロは「あと数年で枯渇」といわれた。その根拠となる資源評価のグラフがFAO(2009)だ。 附属書I掲載提案が出され、日本や豪州が反対して否決されると、世界の環境団体から非難を浴びた。 20…

ワシントン条約と象牙−市場閉鎖と資源管理、どちらが有効か

2016.10.7 10:00 象牙市場について書きました(WEBRONZA)。ゾウは禁猟政策のケニアでは減り、附属書IIに格下げしたジンバブエなどで増えている。どちらが有効かを考えるべきだ。格下げ後2回だけ輸出されているが、本来もっと緩和を目指していたところ、国際…

フレッド・ピアスの『外来種は本当に悪者か?』

Date: Sat, 1 Oct 2016 04:24:14 +0900 ピアスの本は、結構論議を呼んでいるみたいですね。ごめんなさい、まだ読んでいません。「外来種排斥運動」を批判する人、(池田清彦さん)それに反発する人が反応しているようですね。しかし、自然保護に取り組んでい…

日本の環境影響評価が「死んだ日」

Date: Tue, 13 Sep 2016 08:21:06 +0900 道北の風力発電7事業の環境影響評価(EIA)準備書に対する、北海道知事意見が出た。事業者にとって極めて厳しい意見がついている。しかし、以前、審議会の「品格」に苦言を呈したようなことはない。今回は「事業をやめ…

ワシントン条約の象牙問題

Date: Mon, 26 Sep 2016 16:32:53 +0900 日本では連日、CITES象牙問題が大きく報道されています。 この数年間で密猟、主に中国での密売が増えた。、ケニアで個体数が急減し、新たにケニアで8000牙を摘発【焼却】した 報道では密輸先が中国とは限定されていな…

オジロワシの生物学的潜在間引き数(PBR)と風力発電環境影響評価

松田裕之・谷圭一郎(横浜国大)・島田泰夫(日本気象協会) 近年、累積影響が環境影響評価(EIA)でよく議論されるようになったが、希少猛禽類オジロワシの衝突死が北海道全体でどこまで許容されるかは1事業者の裁量を超えており、本来国が指針を作るべき…

洋上風力発電所に伴う環境影響評価について

■洋上風力発電所に伴う環境影響について 洋上風力発電機による漁礁効果が期待され、漁業者にもプラスの効果があると考える。蝟集効果だけでなく生産力も向上する可能性がある。 風力発電施設がある区域は、漁業者にとっては自主的保護区ができるとも考えられ…

ドイツのハイキングにいくと風車に対する景観の価値観が変わる

2013年9月8日 (Facebookより) フランクフルト近郊のヘッセン公園に行く。狩猟用の櫓が各地にある。北海道が真似したい光景だ。風車も多く、風車が見えない場所がないほどだ(1,2,3)。福島事故以後、特に増えたという。日本では環境影響評価に時間がかかり、…

横浜国立大学 都市科学部 環境リスク共生学科の概要

松田らが所属している横浜国立大学理工学部建築都市環境系学科 暫定版リーフレットができました。 地球生態EP*1は、来年度新設される都市科学部環境リスク共生学科に移行します。その内容を私なりに紹介します。(9/4学科説明はこちらにもあります) 下記の横…

大学受験生へ。横浜国大地球生態は来年度から都市科学部での受験です

松田らが所属している横浜国立大学理工学部建築都市環境系学科地球生態EP*1は、来年度新設される都市科学部環境リスク共生学科(→各研究室紹介(案))に移行します。近日中に教員構成などをお伝えしますが、まずは説明会の案内です。 この度都市科学部は、…

風力発電は順応的管理に適した「可逆的」事業

Date: Thu, 1 Sep 2016 17:29:32 +0900 順応的管理(最初から予防的に避けるのではなく、稼働しながら監視して、リスクが高いことがわかれば稼働制限などの対処をする)のほうが有効でしょう。 稼働制限は収益低下につながりますが、ある程度は可能と思います…

高山村「日本版『首長誓約』」の誓約式での挨拶

2016年8月11日(木・祝)13時30分より高山村内の保健福祉総合センター(チャオル)にて開催された高山村「日本版『首長誓約』」の誓約式での挨拶(原稿) 高山村のみなさんこんにちは。ただいまご紹介にあずかりました、今月より高山村環境審議会会長を拝命し…

日本のCO2排出量が減り始め、311以前の水準に

Date: 7月24日 11:39 2014年にはCO2及び温室効果ガス(GHG)排出量が減ったのですね。しかし、2010年よりはまだ多いです。 Date: 7月24日 23:55 GDPあたり排出量の推移がわかるサイトがみあたらないのですが、GDPの推移はあります。名目と実質とどちらが良い…

6/10知床世界遺産クマWGでの松田の発言

松田:【】確かに「対処法」で「捕獲対策」とだけ書かれているのは、ご指摘のとおりかもしれない。だが、一連のご意見・ご指摘を聞いていると、今の知床財団が第1 期の保護管理方針のとおりにやってきていなかったようにも聞こえかねず、それでは知床財団と…

日本のEEZ内には生態学的に重要な海域がない?

10:31 - 2016年7月4日 EBSA(生態学的生物学的重要地域)の地図はこれです。日本近海にもNorth Pacific Transition ZoneとEastern Shelf of Sakhalin Islandが指定されています。 日本の排他的経済水域(EEZ)はたとえばこれです。 残念ながら、日本のEEZを避…

クロマグロ「初期資源量」の2%まで減ったという根拠は?

Date: Thu, 30 Jun 2016 14:47:19 +0900 クロマグロの国際管理機関の最新の資源評価の概要8頁1行目から6行目にかけて、クロマグロの現在の資源量がSSB at F=0【漁業をしていないときの産卵親魚量】 の2%というのが上記のISC報告書の表現ですよね。しかし、こ…

クロマグロ,初期資源量からの減少幅は極めて怪しい

Facebook 2016/6/30 資源が低迷して厳しい管理が必要なことに異論はないが、初期資源量と現在の比較の2.1%などという数字は極めて怪しいものだ。過去の資源量を調べたものではない。環境変動を無視し、再生産関係にある密度効果(非線形関係)を仮定して漁業…

(())*1466749356*クマ管理計画への意見 Date: Fri, 24 Jun 2016 05:56:21 +0000 【Blogの続きです】(FaceBook)。 私の意見は二つあります。 個体管理というなら問題熊数の増減のモニタリングとそれに応じたフィードバック管理が必要だが、検討すらされてい…

櫻本和美氏の主張に意見する「TACと密度依存性は無関係」

Date: Fri, 24 Jun 2016 07:03:12 +0900 そもそも、加入率に年変動があるときにTACと入力規制とどちらが良いかは、密度依存性とは無関係な議論で、逆に言えばMSYに沿った文脈でも可能です。ある程度は資源動態モデルでも可能です。【私のサイトをご覧くださ…

MSY批判はIQ制度批判にはつながらない

Date: Wed, 22 Jun 2016 06:39:23 +0900 水産経済新聞2016.6.10の櫻本さんの講演に関する記事に「IQ制度がMSYに基づく」とありますが、私には理解できません。たしかにIQ(個別漁獲割当量)の設定には漁獲枠(全漁業を規制するTACでなくある漁業に関する漁獲…

MSYを用いないほうが良い理由

Date: Tue, 21 Jun 2016 13:49:07 +0900 【密度効果がある(MSYが定義できる)にもかかわらず、MSYを用いないほうが良いと私が考える理由は先日も引用文献付で書きましたが、以下の通りです。】 1.不確実性、非定常性、複雑性(種間関係)がある中で、種別…

櫻本和美さんの密度依存性批判に関する英語論文について

Date: Fri, 17 Jun 2016 00:28:55 +0900 【密度依存性に関する】論争はとっくに決着がついていると思っています。たとえば【Turchin 1995】のP20: These proposals [Idea of density-independence] have now been rejected on logical grounds, and it is g…

櫻本和美さんの「脱MSY」の主張について(続き)

Date: Wed, 15 Jun 2016 09:28:34 +0900 【削除2016.6.17 復活2016・7・19】 【水産経済新聞2016.6.10にも紹介された櫻本和美さんのMSY批判の講演会の配布資料がFacebookに無断掲載された件ですが】投稿中または今後論文に投稿予定の図表がある場合、これは大…