2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

個体群生態学会について

1993年のPopulation Ecology(PE)の雑誌改革は、扱う分野を広げた印象を与え、かえって個体群生態学というIdentityがぼけてしまった。1990年代にはPopulation Viability Analysis、Adaptive managementなど、まさに個体群生態学のツールが生態学発展の重要な…

オオカミ再導入について

Date: Fri, 21 Oct 2005 17:45:11 +0900 ○○さま 正直言って、オオカミ導入には当分賛成できません。しかし、外来種だからという理由ではありません。共存するのがたいへんだということに尽きます。【人身被害は狂犬病などを除けばほとんどないといいますが、…

9.17数理生物学会大会公開シンポジウムアンケート

9.17数理生物学会大会公開シンポジウムのアンケート結果がでたので、下記に掲載します。当日は120名ほどの参加者がいましたが、27名のかたがアンケートにご協力いただきました。ありがとうございました。生態系の保全とリスク評価の理論と実際 アンケート結…

世界遺産 海域管理計画に関する所感

(2005/08/12 19:41) 関係者の皆様 国際生態学会から成田空港に戻りました。松田です。 ○○さん、まとめありがとうございます。 座長の進行案に従い、早く議論を進めるべきだと存じます。いくつか意見を述べます。 1. 基本方針 これは既に合意したことと理解…

学会発表などで「あがってしまう」人へ

Date: Sun, 23 Oct 2005 11:05:15 +1200 ○○君を「面接の達人」にするべく、皆さんご助言よろしくお願いします。あの話し方では、内容がよくても、面接で損をすると思います。 カラオケは上手にできますか?国語の朗読は得意でしたか?英語の論文朗読は?子供…

オオカミ再導入論について

Date: Fri, 21 Oct 2005 10:47:15 +0900 江成さま ありがとうございました。ブログ掲載、大歓迎です. 将来はともかく、今日のエゾシカ問題の解決策としてオオカミ再導入に期待することは無理があるという認識では、多くの人が一致していると思います。です…

アクアネット連載「入門・リスクの科学」最終回

Date: Thu, 20 Oct 2005 23:49:53 +0900 松田裕之です。 「アクアネット」という水産系の雑誌に連載記事を書いています。その最終回の原稿【の一部】を下記に紹介します。 政府や専門家の役割は、リスクの前提を学問的に吟味し、より正確に様々なリスクを評…

10.1箱根セミナー企画者の松田です

NRP自然再生研究会 意見・主張のページ2005.10.7に、我々が企画した10.1箱根市民セミナーが紹介されていました。参加、紹介ありがとうございます。 一点だけ、知床世界遺産でのオオカミ導入問題について意見を申します。 結論から言うと、オオカミ再導入は生…

Soil Risk Workshop参加者からの書簡

Date: Mon, 17 Oct 2005 12:40:28 +0900 ○○さま ○○さんの【下記のご意見の】ように、日本のアジアにおいて果たすべき(果たしたい)役割、欧米との関係は大変に微妙です。宗教まで絡んでいると意識すべきかどうかはわかりませんが、このご助言は貴重でした。…

「ゲーム理論のフロンティア」新刊予定

Date: Tue, 18 Oct 2005 17:58:03 +0900 ○○さん、皆様 松田です。下記、了解しました。出版を楽しみにしています。皆様、ありがとうございました。(以下抜粋) この度は、小誌「数理科学」の連載の一冊化:臨時別冊・数理科学 2005年12月号 SGCライブラリ-4…

道東エゾシカ20万頭説と順応的管理

10/28 個体群生態学会大会 講演要旨/#日程 松田裕之(横浜国大)・宇野裕之・梶光一・玉田克巳・車田利夫(北海道環科研セ)・齊藤隆(北大)・平川浩文(森林総研)・藤本剛(北海道庁)道東エゾシカ20万頭説と順応的管理 Adaptive management for sika deer i…

土壌生態系リスクワークショップの報告

Date: Sun, 16 Oct 2005 10:10:54 +1200(一部加筆) ○○さん。横浜国大21世紀生態リスクCOE主催の「国際ワークショップ『土壌生態毒性学に基づく環境リスクアセスメント』」は定員上限の40名参加して横浜国大みなとみらい教室が満員となり、盛況でした。○○さ…

11/10-11 東大海洋研シンポジウム「低水準期にある浮魚資源の管理」

東京大学海洋研究所共同利用シンポジウム 「低水準期にある浮魚資源の管理」 場所 東京大学海洋研究所講堂 日本の漁業管理制度として総許容漁獲量(TAC)制度が導入されて既に8年が経過した。TAC設定のベースとなる生物学的許容漁獲量(ABC)を決定するた…

10月20日 大阪 Human Life Science フォーラム2005のおしらせ

皆様以下のフォーラムで講演します。生物・生態環境リスクマネジメント: 日本科学機器団体連合会、フジサンケイビジネスアイ Human Life Science フォーラム2005「21世紀のキーワード 地球環境問題への対応」, インテックス大阪(大阪市住之江区), 2005年10…

屋久島に鳥獣保護法特定計画を

Date: Wed, 12 Oct 2005 10:46:05 +0900 ○○さま 屋久島世界遺産の自然を代々守ってきたのは島の人々です。彼らの暮らしと農林業を守らなくて、世界遺産を守ることはできないと確信しました。シカと(合意できるならばサルの)鳥獣保護法特定計画が必要だと思…

横浜国大の新専攻設置と大学院生募集

皆様 2006年度より,横浜国立大学大学院 環境情報学府 は従来の環境マネジメント専攻を改組し、新専攻として環境リスクマネジメント専攻を設置する予定です。21世紀COE「生物・生態環境リスクマネジメント」プログラムの成果を踏まえ、いよいよ、横浜国大が…

11/26-28 JST異分野融合ワークショップ「生態学と経済学の融合」

Date: Wed, 21 Sep 2005 09:39:28 +1200 ○○様 何人かのかたには去年も協力いただきましたが、下記のようなワークショップを企画しています。昨日の実行委員会で、末尾のようなプログラム案ができました。皆様には、これらのテーマについて話題提供をお願いし…

公開シンポ「屋久島生態系の保全」

皆様 10.8公開シンポジウム「屋久島生態系の保全−希少植物とヤクシカの動態を中心として−」に参加いただきまして、ありがとうございました。私が長々と話してしまったため、終了時間が10時を過ぎてしまったにもかかわらず、最後まで100人以上の方が討論に参…

知床世界遺産海域管理計画

2005/08/21 06:57 付 電子書簡 ○○各位【】 1)【○○さんの】第1の指摘は、生態系管理(Ecosystem Management=生態系全体の保全の一環として持続可能な漁業を考える)と生態系に基づく漁業管理(Ecosystem-based Fisheries Management=生態系のことを考慮し…

2005年度知床世界遺産科学委員会エゾシカワーキンググループ第1回会議議事概要

(松田の主な発言) 場所:北海道大学農学研究科 農学部 4階大講堂(S401)日時:平成17年8月25日 14:00〜17:15 松田: 話が見えない。知床半島エゾシカ保護管理計画(以下、保護管理計画)は、遺産地域を対象に行うはずである。それ以外に、道がシカの管理を…

平成17年度(2005)年度 第1回 知床世界自然遺産地域科学委員会 議事概要

(抜粋=松田のおもな発言) 場所:北海道大学農学研究科 農学部 4階大講堂(S401)日時:平成17年8月26日 15:45〜19:10 松田: ○○委員に賛成である。地域連絡会議の構成員が行政だけというのはおかしい。整合性が取れない。国際、国内的にも古い形態である。…

シカ保護管理に関する研修・意見交換会

Date: Mon, 3 Oct 2005 19:06:24 +1200 皆さん 参加者数、参加マスコミのご紹介、ありがとうございました。○○○新聞は来なかったんですね。【】それでは、参加者200名弱ということにしましょう。 本日、知床世界遺産科学委員会シカWG議事録案が来ました。調…

10月6日 横浜国大生態リスクCOE公開講演会のおしらせ

Date: Wed, 28 Sep 2005 10:30:02 +0900 松田裕之です。 公開講演会を下記の日程で行います。 「気候変動に伴う植生帯移動モデルの構築」 講演者:佐藤永(さとう ひさし) 氏(地球環境フロンティア) 日 時:10月6日(木) 10時00分 〜 10時40分 …

丹沢堂平を歩く

Date: Mon, 3 Oct 2005 06:17:22 +1200 ○○さま、突然のお願いにもかかわらず、堂平まで○○さんと○○さんにご案内いただき、ありがとうございました。矢原さんがさっそくブログに写真つきで紹介しています。 1台に5人も詰め込んで、大変不自由な思いをさせてし…

シカセミナー お世話になりました

Date: Sun, 2 Oct 2005 10:10:44 +1200 皆様 おかげさまで、200名近くの参加者が集まり、10.1シカ公開セミナーは大変に盛況でした。 臨機応変に要旨増刷やパネル討論机の設置などに対応いただいた県博の皆様、丹沢の計画について丁寧に説明いただいた…