2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

水産資源管理も,温暖化懐疑論のような丁寧な議論が必要だ

5/16-17国際シンポジウム「水産物の透明性と持続可能性」いかがでしたか?議論はどうなりましたか?【】もろにSHUN批判なども載っていますが。これ,水研が企画したのですね。【水研が】多様な人を招くこと自体,時代の流れを感じます。意見の違いは違いとし…

クロマグロ捕獲枠をめぐる沿岸漁民の抗議

NZ先住民(マオリ)の法廷闘争を彷彿させる。 勝川俊雄さんのBLOG NZ政府が抱えたもう一つの訴訟が、先住民である。マオリの伝統漁業は、漁獲枠の取得要件を満たしていなかったので、マオリには漁獲枠が配分されなかった。新しい法律を知らないマオリは今ま…

6/23 「絶滅危惧種を喰らう」総合討論補足

Date: Sun, 24 Jun 2018 12:51:52 +0900 「分野の異なる皆様とご一緒でき、大変に刺激を受け、勉強になりました。」私も同感です。このような機会を頂き,お礼申し上げます。 一点だけ,総合討論でいいのがしたことを申させてください。 「生きるために必要…

環境に前向きな企業は「褒めて育てたい」。

Date: Fri, 22 Jun 2018 17:26:52 +0900(一部改変) あるジャーナリストが,ある生協のウナギ商法を批判しているようです(Facebookサイト)。 問題があるとしても,まずはこの生協と話し合うべきだと思います。彼らは環境省の「ニホンウナギの生息地保全の…

ころころ変わる大西洋のクロマグロの資源動向

ICCATの2017年報告書には【2009年にあと5年で枯渇とされ,2014年には史上空前の高水準とされたいずれとも】別の図が載っています。今度は直近年だけでなく,全体として資源量が上方修正されました。上記サイト末尾Figure 2の一番上の水色の線(Base case)を…

前向きな企業は褒めて育てたい

Date: Fri, 15 Jun 2018 09:51:17 +0900 もし,環境省が推奨するような企業の取り組みが環境団体に批判されるようなことがあれば,またまた,自然保護に企業は投資しなくなります。せっかくのCSRが逆効果になるようでは困ります。 かつてケナフの再生紙がそ…

6/29 海洋政策学会行事「第3期海洋基本計画」

6・29に標記行事があり,松田がパネル登壇します。 今回,第3期海洋基本計画に関する議論ということで,基本計画に書かれている水産関係のこと等を紹介し,最後に勝手ながら私見を述べることにしました。 気づいた点として,海洋基本計画(における具体的…

「それでも地球は動く」は科学者の原点

Date: Tue, 12 Jun 2018 08:10:59 +0900 最近感じること 私の科学者像の一つはガリレオの宗教裁判での「それでも地球は動く」と言った伝説です。権力や権威におもねることなく,真理を究めるのが科学者だと思っていました。 しかし,最近,それとは異なる感…

IUCNレッドリストの絶滅危惧種の定義は,絶滅リスクが高いことではない

Date: Fri, 8 Jun 2018 06:56:07 +0900 IUCNが絶対だとは思っておりません。彼らとは十分に議論したつもりです。 私の論点は,絶滅リスクが低いとわかっているものを載せる必要はないという点につきます。E基準だけで判断するならば,E基準優先が他の種を救…

ネオニコチノイドの議論

Facebook 2018年1月29日 もう2年以上前の日本自然保護協会主催の集会だが、総合討論の動画は面白かった。日本のパネリストの多くはネオニコの全面禁止を支持していない。聴衆の意見とのギャップさえ感じ、生々しい。生物の多様性も大事だが,農薬も多様性が…

ウナギのスーパーでの廃棄率が平均1%以下というのは,低いと思います

@matsuda_hiro 6月5日 毎日新聞 ウナギの廃棄率は平均して1%以下ですね。本当だとすれば、これ、他の食材に比べて多いのですか? アンケートで、正確な数値がわかりませんが、むしろ大切に扱っているということになるかもしれません。 ちなみに、絶滅危惧種…

クロマグロ漁獲枠配分のパブリックコメントへの意見

少し違いますが,本日締め切りの標記パブリックコメントに対して,大体以下の内容を私自身が投書しました。 1 意見の募集期間が5月29日から6月6日というのは行政手続法が定める30日間の要件をみたしません。7月1日に新しい管理期間が始まるからとい…