2017-01-01から1年間の記事一覧

ジュゴン日本個体群の絶滅を座視してはならない

2017/12/18 14:57、Hiroyuki Matsuda のメール: 以前ご指導いただいた原稿がWEBRONZAに出ました。2017年12月18日 17:50 【その前日12/17の琉球新報】なるほど、我々はもはや保全のためには【人為】移入が必須だと唱えるのに対し、彼らは保全のためには大浦湾…

変動する資源における漁獲割当とその取引制度の検討

【古いものですが、2009年3月水産学会春季大会講演要旨を転載します】 ○松田裕之(横浜国大環境情報) 【目的】異なる漁業が同じ資源を利用する場合の漁獲枠の配分方法を考える。特に、大きく年変動する資源について、魚価が高く、漁具効率が低く、努力費用…

自然の状態と自然の恵みの状態を分けて考える。

Date: Wed, 13 Dec 2017 15:18:15 +0900 http://collections.unu.edu/eserv/UNU:6300/JSSA_English_Executive_Summary.pdf のP21のTimber http://archive.ias.unu.edu/resource_centre/JSSA%20SDM_Web%20JP%202011Feb.pdf のP21の木材 やはり、日本語と英語…

Let's make Glossary for Environmental Risk Management

Dear class, please send a short definition of each keyword into a comment on this blog site. Explanation of 7 key words that haven't been explained by others by Junuary 15. You can add new keywords that I used in the lecture. If you find k…

御用学者を求めているのは、権力の側だけではない

「ダイオキシン対策としてのごみ処理の広域化、巨大化は疑問である。小規模でもダイオキシン対策は可能である。ダイオキシン対策はそれほどあわてる必要がない。なぜならば、母乳によるダイオキシン類によるリスクは経年的に減少している。ごみ焼却炉に対し…

横浜市のブルーカーボン事業が海外資金獲得

10月4日 横浜市のブルーカーボン事業が来年度、10万ドルの海外資金(CNCA=Carbon Neutral Cities Alliance)を獲得した【横浜市のサイト】。グリーンカーボンに対して藻場など海域での気候変動緩和策の研究は世界で行われ始めているが、自治体が炭素オフセッ…

来年1月、書籍「地域環境学」出版

11月18日 18:17 【図書】もうすぐ出ます。私の知床の話は、30歳【代】までの進化生態学、45歳【頃】までの水産と野生動物の順応的管理のあとの、後半生の最大の成果だと、自分では思っています。これがユネスコMAB計画にも繋がりました。

養殖マグロは環境にやさしいか

Date: Wed, 1 Nov 2017 15:30:45 +0900(以下はその抜粋) 以前は、漁獲した小型魚はほとんど養殖に回らず、安く市場に出ていた(もったいない) 養殖マグロ自体は高く売れる点で有効利用といえるだろう ただし、現在の養殖は供給過剰の恐れ。養殖マグロの供給量…

ドイツと日本の発電量の内訳比較

5月23日 https://twitter.com/matsuda_hiro/status/867161705377177601 【http://occtonet.occto.or.jp/public/dfw/RP11/OCCTO/SD/LOGIN_login# 上記サイトの「需給関連情報」→「供給区域別の供給実績」→電力会社名 でCSVファイルが入手できる】 原発の頃は…

個体群生態学会 新会長挨拶

2017年10月14日 18:09 新理事の皆様、【】 これからよろしくお願いします。 旧理事会に提案し、昨日の新理事会の挨拶で述べたことですが、学会改革WG(仮称)を作ります。【】WGの名称もご意見ありましたらお願いします。 会費ですが、現在の【7500円と学生2…

祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク登録決定記念公演行事の挨拶 

Date 2017/9/10 7:01 9月9日、DRUM TAOスペシャルLIVEのあとの夕食会での挨拶。確か以下のようなことを述べました(加筆)。 祖母・傾・大崩ユネスコエコパークでは「自然に対する畏敬の念」もキーワードの一つです。最近の環境条約では、ILK (indigenous local…

屋久島:合意形成には複数の選択肢の提案を

Date: Wed, 2 Aug 2017 19:10:24 +0900 ヤクシカ管理も登山利用も、やはり、私には「決め方」が気になります。科学者が決めることではない。ではどこで決めるかの青写真が見えません。論点を整理し、複数の選択肢を示すほうが、結局は近道だと私は思います。…

個体群生態学会役員選挙投票のお願い(個体群生態学会)

2017/8/18 royuki-vj@ynu.ac.jp 個体群生態学会 会員の皆様 皆さんのお手元に次期副会長(会長候補)および理事選挙の投票用紙が郵送されたと思います。既に投票いただいた方はありがとうございます。 先日、会員向け電子メールでお知らせしたように、本学会は…

クロマグロの未成魚と産卵親魚、どちらを保全すべきか

Date: Sat, 29 Jul 2017 12:44:20 +0900 標記、ざっと計算してみました。詳しい説明と補足と修正は【後日】。【漁獲係数を年ごとでなく】夏季と冬季を分けてくれたので、半期ごとの収穫価HVと繁殖価RVを計算【できました】。 1)現状(2002-04)【の漁獲係…

NOAAが太平洋のクロマグロ、96%激減説を批判

Facebook 太平洋のクロマグロの資源量が漁獲しないときに比べて2.6%といわれるが、NOAAの科学者は別の見解を公にしたようだ(NOAA 2017 *1。1950年代に比べて25%と言うにとどめている。さて、1世紀前から1950年代までにどれほど減ったのかによっては、これは2…

日本ユネスコエコパークネットワーク大会

主催:日本ユネスコエコパークネットワーク 後援:日本ユネスコ国内委員会、日本MAB計画委員会 期日:平成29年8月7日(月) 会場:ホテルベルクラシック東京(東京都豊島区南大塚3-33-6) スケジュール 12:30〜 受付(6階コンチェルト前) 13:00〜…

オオタカの個体数が回復してきたのは自然保護の成果

Date: Sun, 16 Jul 2017 06:32:53 +0900 2017/7/16毎日新聞社説の一つは「オオタカの希少種指定解除 生息地の重要性は不変だ」でした。 環境省の見解をみても、2014/3/9の野鳥の会のシンポジウム報告をみても、「オオタカの個体数が回復してきたのは自然保護…

MELジャパン(水産物認証)の未来

Date: Thu, 13 Jul 2017 18:31:03 +0900先日、ある人々に以下の意見を申しました。 MELの既存の認証を受けたものの扱いですが、実は同じ悩みは、私が深くかかわるユネスコMAB(人間と生物圏)計画でもあります。ユネスコエコパーク(BR)は以前は保護中心の制…

論文博士公聴会

送信日時: 2017年7月12日 10:46 論文博士の学位審査公聴会を下記のように開催します。 皆さんの来聴を歓迎します。(来聴者には、守秘義務に関する誓約書に署名いただきます) http://www.eis.ynu.ac.jp/category01/kotyokai.htmlhttp://ecorisk.ynu.ac.jp/m…

コンコルドの誤りと豊洲問題

Date: Sun, 9 Jul 2017 15:30:59 +0900 「コンコルド効果」またはConcord Fallacyという用語が行動生態学にある。英仏の超音速旅客機コンコルドが、開発までに多額の資金を要したため、実用化しないと勿体ないという間違った経済性をもつのが人間だけか、生…

岩井雪乃著『ぼくの村がゾウに襲われるわけ。』(合同出版)

Date: Fri, 7 Jul 2017 19:15:54 +0900 「先住民の大地」を奪う「自然保護」とは 岩井雪乃著『ぼくの村がゾウに襲われるわけ。』(合同出版) 野生動物保護の本は多々あるが、野生動物とアフリカ先住民の共存を語る本は極めて少ない。題名が端的に物語るよう…

ユネスコエコパーク登録は地域にとって通過点

https://twitter.com/matsuda_hiro 6月14日 祖母・傾・大崩 が無事、ユネスコエコパークに登録されたようです。おめでとうございます! エコパーク登録は地元にとって一つの通過点です。持続可能な社会のモデルとして、今後に期待します。https://www.facebo…

屋久島世界遺産のシカ捕獲問題

送信日時: 2017年6月11日 7:01 世界遺産地域のシカ管理について、WEBRONZA用の原稿を書きました。 拙稿の論点は、屋久島でもシカの個体数調整が可能であるというものです。ただし、そうせねばいけないとは書いていません。あくまでも社会の選択です。以下、…

米国のworkshopのやりかた

【USGS(バージニア)のWorkshopに招待されました。Biodiversity and Climate Modeling Workshop Series】 Date: Thu, 8 Jun 2017 12:35:09 +0900 米国USGS(Reston)でのWorkshopです(添付写真)。グループに分かれて討議し、【いまだに】模造紙掲示板(TVの前…

米本昌平さんの2017.3.23産経記事

Date: Mon, 17 Apr 2017 08:28:03 +0000 皆様 この場を借りて、標記について、【】ご参考まで。 【米本さんの視点はいつも新鮮で、大いに参考にしています。ただし、米本さんは「京都議定書が外交上の大失策であったことは、政府関係者の間では共通認識であ…

4月13日に京都大学に参ります。映画上映会のゲストスピーカ。私も楽しみにしています。

国連本部で開催したPrepCom3(BBNJ関係)の副行事の報告が横浜国大HPに載りました。白山義久さん、瀬田真さん、吉田公一さん、IMAの Sandor Mulsowさん、準備された方々、参加された方々、ありがとうございました。

外来種リストのことをブルーリストと呼ぶのか

http://bluelist.ies.hro.or.jp 北海道で外来種リストのことをブルーリストということを最近知りました。海の研究者としては、ブルーを悪い意味で使われるのは残念です。カナダでは希少種のリストをblue listというようですね。まだ北海道の定義は国際的には…

UNESCOが保護区でのClimate Chnage影響の本

出版されてから知るのではなくて、こういう動きに、日本もしっかり貢献したいものですね。Japanが2度しか出てこないような。日本の4つの世界自然遺産では、気候変動の影響調査をすでに数年行っている。それは各遺産の定期報告を通じて英語で報告されているは…

豊洲市場移転問題と魚市場の未来

Date: Sat, 1 Apr 2017 22:37:37 +0900豊洲問題で、「豊洲市場移転問題の「食の安全と安心」に関する専門家の統一見解というのが出ました。 結論だけで、説明がないのは不満ですが、中西さんがFacebookで紹介しています。しかし、彼女は賛同人には名を連ねな…