2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

クロマグロ「初期資源量」の2%まで減ったという根拠は?

Date: Thu, 30 Jun 2016 14:47:19 +0900 クロマグロの国際管理機関の最新の資源評価の概要8頁1行目から6行目にかけて、クロマグロの現在の資源量がSSB at F=0【漁業をしていないときの産卵親魚量】 の2%というのが上記のISC報告書の表現ですよね。しかし、こ…

クロマグロ,初期資源量からの減少幅は極めて怪しい

Facebook 2016/6/30 資源が低迷して厳しい管理が必要なことに異論はないが、初期資源量と現在の比較の2.1%などという数字は極めて怪しいものだ。過去の資源量を調べたものではない。環境変動を無視し、再生産関係にある密度効果(非線形関係)を仮定して漁業…

(())*1466749356*クマ管理計画への意見 Date: Fri, 24 Jun 2016 05:56:21 +0000 【Blogの続きです】(FaceBook)。 私の意見は二つあります。 個体管理というなら問題熊数の増減のモニタリングとそれに応じたフィードバック管理が必要だが、検討すらされてい…

櫻本和美氏の主張に意見する「TACと密度依存性は無関係」

Date: Fri, 24 Jun 2016 07:03:12 +0900 そもそも、加入率に年変動があるときにTACと入力規制とどちらが良いかは、密度依存性とは無関係な議論で、逆に言えばMSYに沿った文脈でも可能です。ある程度は資源動態モデルでも可能です。【私のサイトをご覧くださ…

MSY批判はIQ制度批判にはつながらない

Date: Wed, 22 Jun 2016 06:39:23 +0900 水産経済新聞2016.6.10の櫻本さんの講演に関する記事に「IQ制度がMSYに基づく」とありますが、私には理解できません。たしかにIQ(個別漁獲割当量)の設定には漁獲枠(全漁業を規制するTACでなくある漁業に関する漁獲…

MSYを用いないほうが良い理由

Date: Tue, 21 Jun 2016 13:49:07 +0900 【密度効果がある(MSYが定義できる)にもかかわらず、MSYを用いないほうが良いと私が考える理由は先日も引用文献付で書きましたが、以下の通りです。】 1.不確実性、非定常性、複雑性(種間関係)がある中で、種別…

櫻本和美さんの密度依存性批判に関する英語論文について

Date: Fri, 17 Jun 2016 00:28:55 +0900 【密度依存性に関する】論争はとっくに決着がついていると思っています。たとえば【Turchin 1995】のP20: These proposals [Idea of density-independence] have now been rejected on logical grounds, and it is g…

櫻本和美さんの「脱MSY」の主張について(続き)

Date: Wed, 15 Jun 2016 09:28:34 +0900 【削除2016.6.17 復活2016・7・19】 【水産経済新聞2016.6.10にも紹介された櫻本和美さんのMSY批判の講演会の配布資料がFacebookに無断掲載された件ですが】投稿中または今後論文に投稿予定の図表がある場合、これは大…

櫻本和美氏の「脱MSY」の主張について

Date: Wed, 15 Jun 2016 14:25:24 +0900 【水産経済新聞2016.6.10にも紹介された櫻本和美さんのMSY批判の講演会の件ですが】論点を私なりに以下のように整理しました。【櫻本さんの同意を得たわけではありません】 親魚量と加入量の再生産関係について 国際…

クマに対する管理方針の見直しが検討されてしかるべきだ FB Twitter

クマ襲撃:4人死亡 専門家「同一個体か」 秋田 - 毎日新聞 2016.6.10 クマに対する管理方針の見直しが検討されてしかるべきだが、行政と哺乳類学者の考えは一向に改まらないようだ。シカも保護策から転じるのに時間がかかったが、それに比べても遅い。 個体…

京都ズワイガニ漁業がMSC登録を継続できなかった件

Date: Tue, 18 Nov 2014 09:29:14 +0900 MSC(水産物認証)で、アジア初と言われた京都ズワイガニ漁業が登録継続しなかった。これも象徴的です(京都【アカガレイ】底引き網漁業としては継続)【申請した場合には評価意見が公表されるが、取り下げた場合には…

沖大幹著「水の未来」岩波新書 感想

「気候変動対策はグローバルな問題だが、水資源対策はローカルな問題だ」。私が本書を読んで感じた対比である。二酸化炭素はどこの国で排出しても大気に与える影響は等しい。水に国際価格は存在しない(輸送費のほうが高い)(P30,P32)、だから、一方で水が…

チリ産養殖サケ問題

Date: Wed, 1 Jun 2016 12:51:10 +0900 【】お忙しいところ、ありがとうございました。 huffingtonpostへの投書「日本のスーパーで売られているチリ産の鮭を地元の人が食べない理由」に対するジョージ・ホルヘさんの反論「チリでサーモンは大人気の高級魚!…