2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

植物学会高知大会レッドデータブックシンポジウム

たいへん有意義なシンポジウムでした。ありがとうございました。 ブログサイトhttp://d.hatena.ne.jp/hymatsuda/20080403で私の意見を述べていましたが、改めて意見を申します。 (1)ジェネットの少ないアサザなど:上記に述べた意見を変わりません。植物…

研究者と弁護士の違い、有識者の立場

Date: Tue, 23 Sep 2008 13:54:39 +0900 コンサルタントと弁護士の違いはよくわかりません。弁護士も必ずしも社会正義に立っているとは言えない(依頼人の個人的権利を守るための助言をする)と思っていました。しかし、両者と学者の立場の違いは、よくわか…

科学論文でどこまで非公開情報を使えるか

Date: Mon, 22 Sep 2008 08:41:42 +0900 科学論文でどこまで非公開情報が書けるかですが、まず、本来は根拠をできるだけ参照し、追試できるようにするのが科学の基本です。情報源を明かさないとすれば、それなりの理由が必要です。 これはジャーナリズムとは…

「先生」でなく「さん」づけで

(互いに「さん」で呼び合いたいのですが、いかが? 【市民】と話すときに、「先生」と呼ばれていますか?中国人なら互いに「先生」と呼ぶみたいですが。日本の大学で最も嫌なのは、同じ研究者同士でも、研究所の人には「先生」といわず教員と敬称を区別して…

学術雑誌に課税する文部科学行政改革

これまで、私の所属する多くの学会は任意団体として活動してきました。学術団体は営利目的ではありませんから、当然、公益法人化が可能と考えておりました。 会員向けの学術雑誌の刊行などは学会員という特定多数への利益を図る活動として公益と見なされず、…

*TAC真理教とは?(続き)

Date: Sun, 21 Sep 2008 09:20:40 +0900 昨日紹介した佐藤力成さんのTACを批判する主張をするにしても、真理教とか霊感商法のような表現を使う必要は全くないはずです。このかたが生え抜きの漁業者でなく、元行政官だとすれば、さらに問題です。この方は地下…

「漁業と漁協」誌に載る「TAC真理教」とは

佐藤力成(2008)「漁協再生のために(第1回)漁業を取り巻く環境と漁協の役割」漁業と漁協4月号24-31 佐藤さんのこの文書、第1回だけしか拝見していませんが、TAC【漁獲可能量】は嫌われているのですね。 私は彼の言う「TAC真理教徒」です。TACがすべてとは言…

環境科学会 企画シンポジウム(生態リスクCOE)のお礼

Date: Fri, 19 Sep 2008 10:13:57 +0900 環境科学会のシンポジウムの件では大変お世話になりました。かなり重要な議論ができたと私自身は思っています。 まず、アジア視点ということで、今後のアジアの経済発展に伴うリスク管理の重要性と予防的順応的管理の…

祝 中西準子さん横浜文化賞

Date: Thu, 18 Sep 2008 00:31:54 +0900中西準子様 おめでとうございます。また、横浜と縁ができましたね。 ますますのご活躍とご健康を記念いたします松田裕之 http://www.city.yokohama.jp/me/shimin/geijyutsu/bunka/

個体群生態学会東京大会−大会プログラム・講演要旨集 ポスター追加募集

10月18-19日に個体群生態学会東京大会を開きます。末尾のように、まだポスター発表の追加募集を行っています*1。また、会期中に生態リスクCOE共催企画として「個体群と生態系のリスク管理:陸と海の最前線」を開催します。 http://risk.kan.ynu.ac.jp/matsud…

9.14朝日新聞社説

Date: Sun, 14 Sep 2008 17:13:08 +0900 阿蘇熊本より松田裕之です。 今朝の朝日新聞の社説「魚と生態系−海を空っぽにするな」ですが、論理構成としては、 A 世界の水産資源の枯渇を説き、 B ノルウェーなどで一定成功している個別漁獲割当量制度(さらにNZ…

サンマはいつまで豊漁か

高知大学DCセミナ−*1 日 時:平成20年9月26日(金)15:00〜 場 所:黒潮圏仮施設2階(物部キャンパス) 講演題目:「サンマはいつまで豊漁か:−生物の数の不思議−」 サンマはいつまで豊漁か −魚資源の大変動と環境に優しい漁業の未来− 松田裕之(横浜国立大…

研究者は無機的であるべきだ

Date: Sat, 6 Sep 2008 12:47:23 +0900 【研究者は言葉をドラマチックに使ってはいけない。その背景や経緯をはずして、無機的に言葉そのものが意味する内容で使わなければいけないという】ご意見に同感です。 もちろん、だからといって当事者の思いや悩みを…

沿岸漁業と規制改革会議

Date: Sat, 6 Sep 2008 11:09:33 +0900 沿岸漁業への参入【ですが、】現在でも企業は地元の協力を得て沿岸に参入できるし、現にしています。あとは法制度の改革ではなく、協力を得やすい環境づくりが重要だと思います。協力無しにでも参入できるような法制度…

高知大学集中講義

Date: Fri, 5 Sep 2008 13:06:03 +0900 講義内容を以下のようにします。 参考書「ゼロからわかる生態学」(共立出版) この本のグラフを再現するExcelファイルを公開しているので、便利です。http://risk.kan.ynu.ac.jp/matsuda/2004/ecology.html 26日 10時…

沿岸漁業は改革不要か?

Date: Fri, 5 Sep 2008 10:12:53 +0900 皆さん、沖合漁業は「選択と集中」が議論されているが、沿岸漁業は基本的に現状維持でよいと考えていらっしゃるようですが、私はそう思いません。沿岸漁業の定置網でのCPUEなどの長期トレンドを見たことがありませんが…

個体群と生態系のリスク管理:陸と海の最前線

Date: Thu, 4 Sep 2008 11:55:52 +0900 10月18日-19日に 東大本郷(農学部)にて個体群生態学会大会が開かれます。http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/shimada-lab/Popul_Ecol-2008/ 18日に我が横浜国大生態リスクCOEとの共催行事として、下記のシンポジウムを企…

地域在住研究者

Date: Mon, 1 Sep 2008 08:16:45 +0900 当然、誰も客観者になり、地元の問題をただの研究材料とするつもりはありませんよね。主体的に解決するつもりでしょう。そのためには、【】外野から見るだけのものを弁えることが大切だと思います。 私個人としては、…