10月23日 横浜国大/国環研シンポジウム

Date: Sun, 8 Oct 2006 06:34:55 +0900 (JST)
jeconet wildlife ece-ml biometry Suisan-kaiyo, kaiseki各位(重複受信の方お許しください)
 横国大COEでは10/23に、国環研との連携を記念する下記のシンポジウムを東京フォーラム(有楽町)にて開催します。皆様の参加を歓迎します(参加無料。収容人員に限りがありますので、お手数ですが参加申し込みをお願いします=10.18満員御礼キャンセル待ち。参加を取り消される方は、お手数ですが公式サイトにある連絡先へ連絡お願いします)。
 ザクリ所長の講演は、World Resource Instituteのミレニアム生態系評価(MA)の内容紹介ですが、横浜国大では来年2月にMAの報告書「Ecosystem and Human Well-being: Synthesis」の訳本を出版する予定です。この本では、生物多様性保全が生態系サービスを支え、それが人間の福利にいかに貢献しているかをまとめています。
 西岡理事は地球規模で起こりつつある生態系の変化がわれわれの社会文明に及ぼす影響についてIPCCの報告書と上記MAの報告書に基づき講演されます。
 ベルク教授は西洋思想である「自然」「環境」と和辻哲郎の風土論に基づく考え方を紹介されます。
 私は横浜国大COEの取組みの成果と今後の課題として、不確実で複雑な生態系を保全する方途としての順応的管理のさまざまな事例(化学物質の生態リスク評価、アライグマの侵入予測と対策、レッドデータブックの絶滅リスク評価、丹沢の土壌浸食、ニホンジカの保護管理、サバの漁獲可能量制度、知床世界遺産管理計画)と、我々が提案した科学だけでは答えがでない自然保護の価値観にかかわる部分を社会的に合意し、その実現可能性や客観的評価の手法と基準を定める作業を科学者が担うという「リスクマネジメント手続きの基本手順」を説明します。(要旨