(2013/06/30 22:13), Hiroyuki Matsuda wrote:
- IUCNレッドリストに掲載されても、それだけでは輸出禁止、禁猟などにはつながらない。すでに環境省レッドリストでは、今年、 ニホンウナギは絶滅危惧Ib類に掲載されている。
- ワシントン条約とIUCNレッドリストの掲載基準は類似点が多い。別の機関や専門家が判定するが、今後、CITESでも掲載され る可能性がある。欧州ウナギは、すでに2007年に附属書IIに掲載されている。このとき、日本政府は反対しなかったと見られる。日 本ウナギの掲載にも反対しない可能性がある。
- ニホンウナギの産卵場は太平洋にあり、フィリピン、台湾、中国、日本で獲れるニホンウナギは同じ個体群である。日中台で共同で資 源管理を行う必要がある。中 国から日本への輸出を制限することが共同管理に貢献するかどうかはわからない。近 年、日本だけでなく、中国や台湾のウナギ消費量も増えているとすれば(要確認)、CITES掲載だけでは効果が無 い。
- 資源はかなり前から激減していたにもかかわらず、ファー ストフード店で安売りされていた。この【資源激減による絶滅危惧種指定検討という】事態は予想されたこと。なお、安いウナギが食べられるかをまず心配するマスコミにも責任がある。
- 本来レッドリスト掲載に必要な資源量や個体数の情報が無い。環境省レッドリストも漁獲量に基づいて判定されている。
(2013/07/02 5:25), Hiroyuki Matsuda wrote:
【7.1のTBS Nスタでのインタビュー報道について】
松田の返答部分は特に問題なかったかと思います【】。
聞き取りが1時間近くにもな【】たということは、【番組から】期待された発言を私がしなかったということでしょう。ご期待に沿えずにごめんなさい。
私の矜持は、「科学者は結論を述べずに根拠を述べる」ということです。
報道者は自分の言いたいことを学者に語らせようとするのかもしれませんが、それこそ、現在社会の混乱の元だと思います。判断するのは視聴者で しょう。学者も報道も、その判断材料を与えるだけのはずです。
福島の放射線リスク、辺野古米軍基地、すべて同じです。