生物多様性新国家戦略が示す3つの危機

Date: Thu, 29 Sep 2005 02:01:39 +1200
新国家戦略にunderuseによる中山間地の荒廃が第2の危機として指摘されたことが間違いとは思いませんが、これは諸外国の国家戦略と比較したいと思います。スペインのドニャーナ世界遺産でも、やはり狩猟をやめたシカが増えすぎて自然植生を痛めていました。これは日本だけの現象ではありません。
 結果としてoveruseよりunderuseが強調されているのを見ると、私としては首を傾げたくなりますね。双方強調するなら良いですが、過剰利用を否定して利用しなくなったことだけを問題にすると、何かすごく胡散臭いものと思えてしまいます。
 環境基本計画案もそうでした。おそらく、3つの危機を併記してくれるものと期待しています。

排他的経済水域の体積

Date: Thu, 29 Sep 2005 11:22:26 +1200
今度のShip & Ocena Newsletter 123 排他的経済水域の体積(松沢孝俊さん)は面白かったですね。意義もわかりやすく、読みやすかったです。
 ただ、その前の小島愛之助さんの表にある排他的経済水域のデータと面積の食い違いが大きすぎるのが気になります。しかも、松沢さんの計算のほうがずっと狭く、EEZでなく単純に200海里を見たとも思えません。日本だけがぴったり合っているのも気になります。*1
 大きくは違わないと思いますが、もう少し詰めてあわせたほうが良いように思いました。これはどこかの大学か研究所でやるべきかもしれませんが。
 いずれにせよ、着眼点に価値があります。「目から鱗賞」ものですね。

*1:2006.2.13付けで海洋政策研究財団から訂正された手紙が送られてきた。しかし、依然としてこの問題は解消していない