10月1日のシカ 公開セミナー overuseとunderuse

皆様
○○さま、下記のメール、ありがとうございました。

10月1日のシカ 公開セミナーでは大変お世話になっております。
このところ当方でPRに努めましたところ、急速にお申し込みになる方が増え、主催、共催の関係団体の方を除いて約90名に達しました。これに主催の横浜国大(10数名)や共催の関係者、発表者等を含めますと120名、さらにもう一日ありますこと、当日申し込みも若干見込まれること等から150名を越えるかも知れません。資料もさらに20部(計170部)ほど追加で用意いたします。
お陰さまで博物館の友の会の方や館のボランティアの方の申し込みもあります。
報道関係者としては・・・等がお申し込みです。また、行政(環境省地方自治体)、大学等研究機関、NPOの方等、多彩です。それなりの人数が集まり盛会になりそうですが、立派なミュージアムシアターをご用意いただいて有り難うございました。
取り急ぎ御礼まで。」

 昨年、大台ケ原で行われた関連シンポジウムの講演者が執筆した本がもうすぐ文一総合出版から出ます(そのビラも受付で配布をお願いします)。その序章に、湯本貴和さんが以下のように書いています(原稿)。
「日本の森がおかしい 「日本の森に大きな変化が起こっている。」このことに山村に住む人々や生物の研究者が気づいてから、そろそろ15年ほどになるでしょうか。西日本ではモウソウダケがどんどん雑木林に侵入してきます。また全国的にはシカ、イノシシ、サルが植林の苗木や畑の作物を食い荒らしたり、果樹園の果物を台無しにしたりします。・・・このような自然の変化は、・・・次第に日本全国どこにでも起こっている同時多発的な様相を呈してきました。」
「オーバーユースとアンダーユース では、この現象の背後には何が問題となっているのでしょうか。環境省は、生物多様性に関して日本の自然が抱える諸問題は、・・・第2の危機「農山村での人間活動の縮小と生活スタイルの変化に伴う耕作放棄地の拡大や里山生態系の崩壊」・・・に要約されるとしています。これまで自然保護といえば、・・・けれども、第2の危機はこのような地域限定の囲い込み型の対策では解決できません。自然環境の理解に加えて、人間と自然の日常的な関わりの文化的・歴史的背景について理解を深めた上で、21世紀には今までと異なる人間社会の自然への関わりを提案することが求められているからです。
「環境問題としてのシカ問題 このような社会情勢下でシカ問題を含めた鳥獣害は、まず農林業被害として現れました。・・・ところが本書が重点的に取り上げた北海道・知床、本州・大台ヶ原と大峯、九州・屋久島は、奇しくもすべてユネスコ世界遺産登録地域なのですが、シカの問題は日本を代表する原生的自然への脅威となっているのです。」
 私が10月1日の市民セミナーで議論したいのはまさにこの点です。どうか、皆様の参加を心よりお待ちしています。(講演要旨など資料は登録者優先ですが、飛び入り参加も歓迎します。講演要旨は私のウェブサイトに掲載されています。)

Date: Thu, 29 Sep 2005 16:12:41 +1200
○○新聞 ○○さま
【貴紙の紹介いただいた記事】よくかけていますね。ただし、自然植生への影響についてはあまり?かかれていないようですね。今回はこれがテーマです。