鹿児島大学 セミナー

Date: Wed, 23 Sep 2009 14:04:35 +0900
海洋資源環境教育研究センターセミナー
日時10月2日10:30〜12:00、会場 水産学部4号館21号教室
「野生生物の個体群リスク管理について」
1「ブラックバスマングース駆除事業の課題」
 中央水研が作成したコクチバス繁殖抑制マニュアルによると、外来種駆除の鍵は繁殖抑制にある。捕獲は個体数を減らす上で有効だが、根絶に至るとは限らない。奄美マングース事業を例に、その問題点を説明する。
2「カワウ防除事業とヤクシカ保護管理計画の展望」
 一時絶滅の危機に瀕したニホンジカとカワウは、現在では個体数を回復し、多大な農林漁業被害を与えている。狩猟者が捕獲する数には限りがあり、駆除専門家の育成が必要である。滋賀県におけるその実例と、ヤクシカの特定保護管理計画策定の課題を論じる。
3「バラスト水外来種の侵入リスク」
 バラスト水は大陸をまたいだ沿岸微生物、無脊椎動物の移動という外来種問題を引き起こし、沿岸漁業資源にも被害を与えることがある。その規制のためのバラスト水条約の実効性と、リスク管理から見た費用対効果を議論する。

*海洋センターセミナーは毎月1回開催しています。教官・学生を問わず、興味をお持ちの方はどなたでもご来場ください。
お問い合わせ:海洋資源環境教育研究センター 山本智子