人工洞窟に関する生態学会要望書について

5月10日付書簡20:38 生態学会自然保護委員会宛の意見 松田裕之

  • 埋め戻し対象の人工洞穴が数千箇所あるとすれば、そのすべてに対して要望書【案】のような調査を求めることは、過剰だと私は思います。(今回は、崩落の危険がある数百箇所の埋め戻しなのでしょうか?数百箇所が過剰かどうかは、より定量的な考察が必要です)
  • 人工生息地の保全を求めるに当たっては、もう少し、慎重になるべきだと私は思います。
  • jeconetでの議論でも、私の疑問は解消されないままでした。
  • 私は保留します。皆さんのご意見をお聞かせください。

5月10日付書簡22:59 生態学会自然保護委員会宛の意見 松田裕之
【「コウモリ類などが生息する可能性のある人工洞窟について調査を実施する」と言う要望書案の文面に対して】質問です。

  • そのような人工洞窟はどれくらいの数あるのですか?そのすべてを守る必然性があるのですか?私はコウモリの絶滅危惧種がどのように判定されているのか知りませんが、絶滅危惧種でなくても、生息する可能性のあるものはすべて守るべきという主張でしょうか?
  • 私には、情報が少なすぎて、よくわかりません。
  • また、要望書案では、自然洞窟が減っているとかかれていますが、どのていど減っているのですか?
  • 皆さんのご意見をお待ちしています。

5月11日付書簡 生態学会自然保護委員会宛の意見 松田裕之
ごく簡単に3つ述べます。

  • 自然保護委員会で議論した内容は,議事録として公表してください。各種行政機関でも、検討委員会の議事録は公表するのが定着しています。
  • 数千箇所の調査を国に求めると言うのは,私は行きすぎだと思います。それ【調査すべき対象となる人工洞窟】が何箇所程度に減るのかわからなければ、私としては賛成できません。
  • いずれにしても、学会長名で出すほど,議論は成熟していないと私は思います。

 実際に調査して生息が確認されたときの対処ですが、○○さんの下記の認識が議事録に残されるのであれば、私としてはそれでかまいません。ただ、どの程度の調査が必要となるのか、それが現実的な要求か、その判断はつきかねます。
>>本要望書は、人工洞窟を埋めるな、とは言ってなくて、埋めることを検討しているならば、調査をするか、専門家の意見を聞いて下さい、と言っています。絶滅のおそれがある種そこに生息している可能性がある、と言ってはいますが、全国レベルで絶滅のおそれがある種がいたらどうしろとか、いなかったらどうしろといは言っていません。そのとき総合的に考慮して欲しいと言ってるだけです。決断は、国土交通省でやってくれてもいいよ、と言うことだと理解されます。<<