生物多様性論点について

Date: Sun, 15 Apr 2007 09:45:35 +0900
締め切りをとっくに過ぎていますが、意見を申します。期日内に読んで意見を述べるゆとりがなく、ごめんなさい。
「沿岸・海洋域は、砂浜などの自然海岸や浅海域の保全・再生の強化、漁業との両立を通じた海洋の生物多様性保全等を推進」とあるように、陸域だけでなく海域も含めた取組みが必要です。最終ページに「○特に沿岸域における漁業と両立できる海域保護区の考え方を打ち出せないか。」とありますが、知床世界遺産の管理計画素案では登録海域での漁業と保全の両立を明記しています。これをたたき台にして、国立公園など自然公園地域での漁業と保全の両立については、海洋基本法の枠組みでも可能だと理解しており、法的整備を含めて具体的な施策を検討すべきでしょう。
3.(生物多様性国家戦略見直しに関する)論点整理を今見てみましたが、最後に「さらに議論いただきたい点・・・」が提示されているのですから、これに助言することが重要です。たとえばこのうちの(3)超長期的に見た国土の自然環境のあり方(4)生物多様性の指標・評価(5)地球規模の生物多様性保全への対応などは、具体的な提案を(時間をかけても)生態学者として検討すべきだと思います。