新たな学会の創立について

Date: Tue, 17 Jul 2007 06:51:08 +0900
 的外れかもしれませんが、参考になるかもしれないと思い、一言申します。
 私の原点である数理生物懇談会は、1985年ころに150人程度で発足し、長らく学会とせず、学会誌も持たず(Newsletterの特集記事などはそれなりに力を注ぎました)、3、4の研究室を中核にシンポジウムだけやってきました。この段階では(2)にそのうち、懇談会を主たる発表の場とする会員が中核研究室以外でも出てきたこと(むしろ中核の研究室出身者は別の学会で活躍し、数理生物には来なくなった)、科研費などを会員が取る際には学会として文科省・学振に認知されるほうがよいことなどの意見が強まり、5年前に学会創立大会を開きました。
 皆さんのご意見をうかがっていると、対外的な政治力の結集という意図はほとんど感じられません。学会にしないことにこだわっていた数理生物懇談会に通じて、大変良いことと思いますが、それならばあえてすぐに学会にする必要はないのではないかと思います。紙または電子媒体の論文誌を持ち、シンポジウムを開く懇談会や研究会という形式もありでしょう。今、【特定の方々の経済的】労力的負担で成り立っていますが、1000-5000円程度の会費を取る。事務局の労力は負担でしょうし、その多くは無報酬かもしれませんが、事務局を回り持ちにすればよいでしょう。
 「結局それは学会になってしまう」かどうかはわからないと思います。学会は上記のように対外的権威を得るためのものであり、それは特に内部に対して弊害も起きえるものだということは、皆さんの議論をうかがうと、よくわかっていらっしゃると思います。