ベイズ推定論文改訂版

Date: Thu, 28 Jun 2007 10:10:52 +0900
 改訂ありがとうございました。指数は1993年を100にするということで、指数検討会のときよりもずっとすっきりしました。

2005年の指数は 100を超えています。1993年の指数値の取扱いを変えたことが 大きく影響しているのだと思います。

 いや、これは厳しい結果ですね。しかし、これが現実に近いかなと思います。【1998年から2000年にかけて減ったことは減ったけど、】2000年までに喜んだ内容は、せいぜいこの程度だった。2000年以後、【北海道】「東部戦線」はこう着状態に陥り、その間に「西部戦線」の戦局は急激に悪化している。第一次世界大戦のドイツとは東西が逆かな。そのたとえが妥当ならば東部を早く解決できなかったことが、西部で後手に回る結果になり、敗戦を招くことになるでしょう。
 リスク管理には、単純で誤差を含むモデルがよいと私は思っています。しかし、この姿勢は統計学には必ずしもなじまないですね。本当は過程誤差(年変動)があるはずなのに、すべてを測定誤差に押し込めている。自然増加率は1.21かもしれないし、1.15かもしれないし、変動しているかもしれないが、それは検出できないのでオッカムの剃刀で1.21に固定する。複雑な現実から単純で美しいモデルを導くにはそれでよいが、不測の事態を想定すべきリスク管理には不十分だと私は思います。あまり賛成できませんが、しかたないでしょう。既に私は過去の人で、彼ら【統計学者】と統計学論争をする技量はありません。