生活の質QOLについて

Date: Wed, 18 Jul 2007 14:00:15 +0900
Wikipedia「クオリティ・オブ・ライフ」を本日見ると、「QOL(生活の質)は患者が自ら実感するものであり、医療関係者が如何なる時でも向上させるべく最善を尽くしているものなのである。だから、「QOLは生きるに値しない命があるという考え方、SOLは人間はみな生きるに値するという考え方」などという主張は全く意味をなさないものである。このような誤った主張は例えば優生思想、安楽死の是非といった問題に関するものであり、本稿で述べるQOL、SOLという概念とは一切関係がない。」 とあります
 しかし、Quality adjusted Life Year(QALY)の定義を見ると(http://www12.ocn.ne.jp/~nkantake/zettel/qol.htmlなど)「より高い質の(より健康な生活を営める)5年間と、より低い質の(生活する上でより重い障害をともなった)10年間とを比較評価して選択するという考え方」とあります。この質を患者自身が決めていれば矛盾はありませんが、たとえばhttp://gc.sfc.keio.ac.jp/class/2005_14725/slides/11/24.html のような表現を見る限り、とても患者が決めているようには見えません。患者が決めるとなると、損失余命のような計算を環境リスク管理で使うことはむずかしいと思います。
 QOLを患者が自ら実感する質で評価すべきと言う考え方に賛成ですが、実際にそのようにしか使われていないと言う見解は疑問です。実際にはどうなっているのでしょうか?
Date: Wed, 18 Jul 2007 17:51:50 +0900
 明解なお返事、ありがとうございました。私個人としては、リスク評価にQOLを使うのは、やはり疑問に思います。それはQOL自体が「生命選別の道具」というのではなく、リスク評価に使う際に、そのように「誤用」【している】ということだと思います。