神奈川県の遺伝子組換え農作物の専門部会での松田の発言

第1回遺伝子組換え農作物の交雑等防止検討委員会専門部会(議事録)
日 時:平成19年7月6日(金)9:30〜12:00
場 所:かながわ県民センター 特別会議室
松田委員 先ほどのイネの不稔率の話がありましたけれど、北海道と神奈川とでは(不稔率が)全然違うのではないでしょうか。もしそうだとすれば、(GMの基準を)北海道に合わせる必要は何もないということですね。
松田委員 そもそも国の基準自身は安全率を考慮して決めてあるのではないのですか。
松田委員 そうすると科学的には国の基準にさらに安全率をかけるということにはならないと思うのですが、なにかその根拠があるかということですよね。
松田委員 (国の基準にさらに独自の安全率をかけなくても)基本的にはいいと思います。特に神奈川県に特殊な事情がない限りはそれでいいと思います。

松田委員 その意味では、国の指針はどちらかといえば、指針が守られているかどうかということであるのに対して、北海道や新潟は、実際に交雑の有無が起こっているかどうかを追跡して調べるというふうになっていますね。むしろ消費者に近いとか、そうした意識の高い方がいらっしゃるのであれば、可能ならば交雑の有無をその後も追跡調査をする姿勢は見せた方が、生産者と消費者の関係もうまくいくだろうし、いいのではないかと私は思います。

松田委員 資料3の新潟県が気になるのですが、イネについて100万分の1以下の確率というのは100万粒調べているのではないと思うんです。何らかの統計処理でその確率をだしている。たとえ1万粒のサンプルで0と出ても、距離と交雑率の関係を何か統計モデルをおけば、100万分の1という確率を出すことができると思います。そういう工夫をモニタリングをしながら進めるということなら、当然できると思います。
 先ほどから資料4などに交雑率何パーセント、又は0というのがありましたけれども、資料5あたりにありましたけれども、実際に交雑した粒が何粒出たかというものをあわせてありますと、統計学的にも分かり易くなりますので、そういう意味では確率も含めてモニタリングのデータも揃えて、それを集約して、消費者なり市民に対して説明していくという姿勢を見せていくというのはあり得ると思います。それは技術的なものというよりはむしろ消費者も参加した中でそういうことをきちんと説明するということです。