生物多様性条約の見方

Date: Fri, 14 Aug 2009 12:17:54 +0900
ありがとうございました。おかげさまで、【Global biodiversity outlook 3】の膨大な情報の読み方が少しわかってきました。 (すいませんが、略語には極力説明をお願いします。国際的環境の取り組みは、略語の宝庫。外野の人は全く議論についていけません)
 私が批判する漁獲物平均栄養段階(MTL)はGBO3ではますます使われているようですね(MAやGBOで多用されています)。上記の方式だと
1) Please include Japanese MTL in GBO3. I have not yet calculated MTL in Japanese coastal waters, but I calculate MTL in Shiretoko coastal fisheries. Both do not show "fishing down" but maintain MTL in the long run. Therefore MTL does not show any overfishing of Japanese fisheries.
2) We propose other indicators of fisheries status. (see slide #31 of my talk in J-BON Workshop)
FRA may prepare other indicators: one of which is the sum of sustainable yield of main pelagic fishes.
などと、現在の指標を使った例を出して、その上で対案を示す形になるのでしょう。
 このような意見は個人でもGBO3(10/1まで)および外務省(9月第1週まで)に出せるのですね。しかし、J-BONとして意見を出し合い、皆さんが関係するさまざまなグループで意見を深め、さまざまな人が意見を出す触媒としたいと思います。(その上で、J-BONあるいはJ-BON Post2010WGとしても、意見を出すことも検討します)
 最後に、私がある雑誌のInterviewに対して述べた意見を申します。

COP10について、日本政府の取り組みならば環境省に尋ねるとよい。さまざまな省庁調整をしているが、それを踏まえて紹介していただけるだろう。また、国際的な取り組みについては、CBD本部にいた方など、何人か適任者がいる。しかし、より長期的に、CBDによって世界がどう動こうとしていて、その国際的背景に何があって、日本がどう巻き込まれようとしているかを、大局的に捉えて意見を述べている人は見当たらない。いわば、温暖化問題に対する米本昌平のような人材がいないと思います」