地域の取り組み:行政、市民、研究者の連携とは

Date: Sun, 30 Jan 2011 14:42:28 +0900
【地域の取り組みで研究者と行政の連携の枠組みは作られるがしばしば現場の住民や地元自治体が置き去りにされ、しかも彼らが尻ぬぐいせざるを得ない状況があるという意見に対して】
 そうですね。それで、【】地域環境学ネットワークに期待したのです
か。あのネットワークのかたがたは、どちらかといえば中央省庁や学者主導でなく、地域自らの取り組みとそれにかかわる地元(Resident型)研究者のつながりです。世界遺産のような恵まれた仕組みはほとんどない。
 世界遺産や国立公園は、仰るように中央の行政と(訪問型)学者主導です。先進国の環境団体が主導する途上国の保護区にも、そのようなものがあるようです。【】
 私は、その意味では「自分は典型的な訪問型研究者」と公言しています。当然ながら、中央の押し付けでは【地域の取り組みは】うまく行きません。環境省の自然公園課はこの違いをよく理解されたと思います【昨年6月12日の知床世界遺産5周年シンポジウムの講演録が掲載されました】。
 私の場合、生態学でも自然を直接見て判断するというよりは、信頼する生態学者の判断を聞いて数理モデルを立ててきました。世界遺産でも同じです。地域を直接知るわけではないが、地元を良く知る尊敬できる方を何人か探し出し、彼らの顔色を伺いながら振舞うタイプです。
 【2.19島嶼生態系国際ワークショップ(首都大学東京、東京駅差ピアタワー)では、この点も議論します】