辺野古米軍基地環境影響評価 有識者検討会 中間的整理の報道

Date: Mon, 1 Oct 2012 17:56:08 +0900
 【標記検討会の委員を務めています。標記「中間的整理」をまとめました。】
 中間的整理についての報道を見つけました。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201209/2012092500891
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120925/plc12092519200009-n1.htm 
辺野古アセス「根拠明確でない部分あり」 有識者研究会が中間整理 沖縄タイズム 知事意見とは別に独自の提案として、「美謝川の河口を移動する際、・・・独特の生態系の維持や赤土流出対策に役立つことも盛り込んだ」
 ここまでは、我々の整理を具体的に報道いただいていると思います。
 【】沖縄の世論【は、下記に多くがまとめられています。
http://okinawabd.ti-da.net/e4078554.html
http://michisan.ti-da.net/
 たとえば琉球新聞社説「アセス有識者報告 時間と税金浪費する茶番劇」 「単なる記述の変更で済ませられるよう、お茶を濁す程度の提言にとどめたことは明白だ」とありますが、「記述の変更のみ」とした覚えはありません。【検討会第2回議事録

○ 知事意見への対応について、それぞれの項目を、(1)より丁寧に説明するもの、(2)さらに解析や知見を増やして対応するもの、(3)環境保全措置を更に行うことで対応するもの、(4)モニタリングを続けて対応するものに分けて対応する手法も検討すべきである。

 評価手続き自体をやり直せという意見は一部世論に元からありました。しかし、我々に課せられた使命は、「知事意見を勘案して行われる評価書の補正作業について、科学的・専門的観点からの助言」するものであり、評価の手続きをやり直すものではありません。逆にいえば、手続きのやり直しが必要か不要かついては、我々は議論していないと思います。【それならば、そもそも委員を受けるべきではないという意見もあるかもしれませんが、私は受けたほうがよかったと思っています。】
 ジュゴンについては、「事業者の手に余るから国に任せると言っており」と報道されていますが、もとより個体群全体の危機については国が対策をとるべきことは明白であり、事業者は事業が与える影響の保全措置をとる以外にありません。「少なくとも、事業の実施がこれをさらに悪化させないよう対処する必要がある」と述べています。
 補正作業については、まだこれからです。上記のうち、特に「単なる記述の変更ではない」部分【】について、実際に何ができるのかが問題になるでしょう。