知床科学委員会へ

【改正鳥獣保護法に即したヒグマ管理方針の見直しについて】そろそろ科学委員会も世代交代の時期を迎えていますので、若い世代が良い解を作っていただけることでしょう。
 利用と保全の調和をどのように図っていくのか、これは地元が決めることです。それが世界自然遺産という世界標準の趣旨と合うのか、これはユネスコが判断することでしょう。我々はそれをどう乗り切るかの知恵を出すことはできますが、我々が判断することではありません。
 一昨日、【】世界遺産の専門家が世界遺産はすべてユネスコエコパークにして、緩衝地域で囲い、その外側に移行地域を設けるほうが良いのではないかとおっしゃっていました。大変意を強くしました。地元にその気がありましたら、いつでもユネスコ国内委員会に相談してください。
 今回、【】視察して、全く知らない知床の利用形態があることを【初めて】知りました。それを、前任の自然保護官が苦労されていたことも【初めて】知りました。シマフクロウの長期展望についても、シカ猟との折り合いについても、直接議論すれば、シマフクロウ保護増殖検討会のメンバーとほとんど違いがないこともわかりました。
 しかし、このようなことは科学委員会では議論されないことになりました。
 大変残念なことですが、我々の意見を聞くかどうかは地元が決めることです。
 これ以上、余計なことを申すつもりはありません。