卒業論文を重視すべきだ!

Date: Wed, 25 May 2005 10:17:12 +0900[jeconet:9124]
○○さん、皆さん
>>大学に入学してくる学生の基礎学力(基礎知識など)が不足している、来年度に大学に入学してくる現役生は、高校までの学習量が更に減るという意見に対して<<
 仰る事情はよくわかります。高校までの学習量の削減は、大学院にも影響しています。
 しかし、大変だから学部の卒業研究を放棄すると言うのは,本末転倒であると私は思います。むしろ、物理や分子生物に比べて、生態学は「学習量不足」を超えて卒業研究が可能な分野だと私は思います。学習量不足に加えて、卒業研究未経験という事態に陥るほうが,よほど問題でしょう。
 我々が学生のときに比べて、大学教員が教育に不熱心と言うことも,今の学生が勉強しないと言うこともないと思います。何らかのミスマッチがあるのでしょう。
 それは、研究者を志す学生だけではありません。企業に勤める者も同じです。昔は、学部卒のほうが喜ばれました。今は修士卒のほうが好まれる傾向が強まっているようです。その原因は、大学院教育の充実にあるのではなく、学部教育の低下、端的には卒業研究をしていないことにあると、私は感じています。皆様のご意見をお聞かせください。