90年代のマイワシ問題

Date: Sat, 8 Apr 2006 11:29:54 +0900
○○さん、○○さん、○○さん、○○さん
 【】○○さんのご意見、興味深く拝見しました。月刊海洋「低水準期・・・」が出たばかりですが、まだあれだけでは議論が不足していた(互いの主張が十分理解していない)と思います。
 いま、○○さんと○○さんほかには 海洋研シンポ「漁業管理におけるリスク評価と合意形成のための社会経済学的アプローチ」のお願いを出したところですが、下記をうかがうと、やはり○○さんにお話いただいたほうがよさそうですね。ぜひお願いします。
 論点を整理します。
 私は○○さんの「90年代のマイワシは減らしながら管理しても良い」という主張は理解していたつもりですし、私もそう思っていました。 しかしそれは、90年代の黒潮系群はずっと減少期が続いている(放置しても減る)という認識があったからです。さすがに既に底を打っている可能性は【想定】していましたが、90年代は自然変動による減少期だと思っていた。今回の水産学会では、私自身も水研のマイワシデータを見直し、○○さんも○○さんも同じデータに基づいて指摘されていたと思いますが、87−90年の加入率が極めて悪かっただけで、その前後に大きな差はないということです。 しかも、一度加入率のたいへんよい年があります(95年、ひょっとすると2004年も?)。まだ、獲らなかったら93年以降(91年級群が成熟した後は)減らなかっただろうとまでは言う自信がありません。もう少し、加入率のデータを詰めて考える必要がありそうです。 しかし、加入率の分析結果を見る限り、90年代に減らしながら管理するほうがよかったかどうかは、再検討すべきだと思います。増やせたかどうかは自信がないが加入率に目立った差がないとすれば、実際の90年代よりは減らさないように管理したほうが、漁獲量も多かったことでしょう。
 その【加入率に関する】認識を共有してもなお、90年代は減らしながら漁業をしてよかったと思われますか?
 ○○さんの意見が最も中庸と仰いますが、我々がマサバで強く主張し、計算を如実に示したからこそ、マサバの管理の必要性を漁業者もある程度認めていただいたのではないですか?