森林・林業基本計画と新・生物多様性国家戦略

Date: Mon, 21 Aug 2006 14:22:21 +0900
○○さま 皆様
 現在横浜国大では、COEの最終成果の一つとして生態リスクの教科書と、ミレニアム生態系評価のSynthesisを翻訳中です(今年度中に出版予定)。 
 その教科書の中で、新国家戦略についても紹介するのですが、新国家戦略での森林の取り扱いについての質問です。これは平成13年度に国会承認された森林・林業基本法で採用された森林・林業基本計画に準じているようです。
 林野庁のサイトをみると、 皆伐・一斉造林による単層林を減らして自然林の構造に似せた複層林を増やす、同時に木材用林の位置づけを減らして保全林を増やすという主旨だそうです。
・木材供給目標量は、平成32年までに全体として65%ほど増やす目標
 これは、生態系サービスの査定や資源の自給目標などの「国家戦略」的な視点とどう整合性がとられているのでしょうか?
 手入れをしないと山が荒れると言うロジックは、新国家戦略で採用された3つの危機の第2に関係しますが、もともと林野庁の見解でもありますよね。
 何か、林野庁の平成13年度(あるいは現在)の方針と、新国家戦略の目的、どの森林をどの程度残すことの意義についての対応表【のようなものは、どこかにありませんか】