保全

50年後の日本の人口空間分布予測の専門家を求む

Date: Tue, 31 Jul 2007 21:13:09 +0900 サンノゼより松田です 来春の生態学会福岡大会で下記の企画シンポジウムを開催する準備を進めています。 http://d.hatena.ne.jp/hymatsuda/20070731 S-007「日本の国土の超長期ビジョン 中山間地問題」 その中で、下…

絶滅リスク比較の指標

Date: Thu, 23 Aug 2007 09:13:11 +0900 【平均絶滅(待ち)時間を使う場合、必ずしもすべてのシミュレーションの試行で絶滅しないとき(絶滅確率100%にはならないとき)にはどうするか、平均でなく絶滅待ち時間の中央値を使えばよいのではという質問に対し…

生態系サービス劣化の非線形性

Date: Fri, 29 Jun 2007 10:39:03 +0900 ご意見感謝。 人が生態系サービスを求める順序は,第一に食糧や燃料などの供給サービス,以下,調整サービス,文化的サービスと続き,栄養塩類の循環や土壌形成などの基盤サービスはあまり意識されることはありません…

トド管理案への意見

Date: Tue, 19 Jun 2007 21:39:38 +0900*1 現在の採捕頭数制限を実施してから、1960年代から1990年代にかけて大きく減少していたトドの推定個体数は漸増に転じました。採捕制限だけの効果とは言えませんが、トドの絶滅リスクは大幅に減ったといえるでしょう…

伊豆沼マガン個体数

Date: Tue, 3 Jul 2007 22:57:24 +0900 環境省調査はご存知の通り調査時間がねぐら立ち後のことも多く、正確な個体数を反映できていませんが、レンジャーさんのデータよりも古くからあるという利点もあります。そのため、両方のデータの中から多いほうを使っ…

里海は生物多様性をはぐくむか

Date: Wed, 1 Aug 2007 18:55:01 +0900 私は、里山にある【】水田は、元の原生自然にはない生態系だと思います。しかし、【里海の構成要素である】サンゴ礁、干潟、藻場は原生自然にある生態系を人間がそれなりに原型を維持しながら利用しているものであり、…

生物多様性国家戦略の第二の危機(underuse)の問題について

Date: Sun, 15 Jul 2007 09:56:02 +0900 無事、神戸空港に定刻に到着しました。 http://d.hatena.ne.jp/hymatsuda/20070608/1181211703 上記に掲載した岸さんの主張に対する下記の質問にお返事します。 1.第二の危機の問題は、中山間地区の特に過疎地域にお…

海岸保全と流域土砂管理

Date: Sun, 10 Jun 2007 10:14:56 +0900*1 松田さん 逸見@熊本大沿岸域センターです。 1.ダム堆砂を海岸まで人間が運ぶのはコストや時間や輸送による副次的な環境問題のこともあり、自然流下が基本とされています。一方、侵食している海岸からすれば、ダム…

生態学メールリストjeconetへの投書から

Date: Wed, 6 Jun 2007 23:48:53 +0900 岸さま しっかりした切実なご意見、ありがとうございます。【】国家戦略の委員もこのMLを呼んでいます。jeconet読者だけではもったいないので、差支えなければ私のサイトに転載させていただけませんか?いつかお会いし…

生物多様性国家戦略における国際比較論

Date: Wed, 6 Jun 2007 15:24:06 +0900 jeconetの皆さん たびたびごめんなさい。 横浜国大21世紀COE報告書の【下記報告書】について、申込みがたくさん来ないうちに、公式サイトから落手できますので、お知らせします。 及川敬貴、加藤峰夫、茂岡忠義(2007…

生物多様性国家戦略見直し、 論点整理

Jeconetの皆様 国家戦略の見直しのヒアリングには、【】私は特に意見を公式に述べる予定はありませんが、見直しの論点整理について、急いで意見をまとめてみましたので、紹介します。もはや【生態学会】全国委員会で議論する暇もないようですので、この場の…

生物多様性戦略におけるunderuseの問題

Date: Fri, 1 Jun 2007 09:33:04 +0900 私は第二の危機(アンダーユース)を削除しろという意見ではありません。第一の危機(過剰利用による生物多様性喪失)に比べて、大写しにされることが多いと危惧しています。里山が多くの絶滅危惧種を維持してきたこと…

鳥類の絶滅リスクと生物多様性センターのデータベース

Date: Wed, 30 May 2007 16:06:52 +0900 日本のレッドデータ検索システムが出来たようです。なかなか便利。このサイトによればマガンだけでなく他の鳥もかなりいます。絶滅危惧種のクマタカ(種の保存法、絶滅危惧IB類)は44都道府県にいます。国指定のI類が…

自然との共生という表現について

Date: Wed, 30 May 2007 09:26:57 +0900 生物多様性国家戦略での環境省の・・・【共生と共存の使い方です.】毎日のようにこの言葉を印刷物でみます.皆様はどのようにお考えなのでしょうか. この議論は何度も出ているものです。私は、(上記の文脈で共生と…

ワシントン条約締約国会議の附属書改正提案

Date: Mon, 28 May 2007 11:15:31 +0900 トラフィックの第14 回ワシントン条約締約国会議の附属書改正提案に対する見解を興味深く拝見しました。賛成と反対が適度に混ざっていて、是々非々の姿勢がよくわかります。 その都度、このような見解をまとめても良…

Signon to End Harmful Fishing Subsidies at the WTO

Date: Tue, 8 May 2007 12:34:39 +0900I accept the following invitation. Please use my name and affiliation to End Harmful Fishing Subsidies at the WTO. Hiroyuki Matsuda Dear Colleagues: I hope you will add your name to the attached letter, …

Signon to End Harmful Fishing Subsidies at the WTO

Date: Mon, 7 May 2007 10:09:20 +0900 もちろん、そんなに甘くは行きません。 私の優秀な学生が今度、大手水産会社に内定したそうです。博士課程に進んでくれないのは残念ですが、日本の水産業を良くするには、国際取引が鍵だというのは正しいのでしょう。 …

日本の生物多様性将来予測

Date: Sat, 31 Mar 2007 10:46:45 +0900 ご存知とは思いますが、国環研は「脱温暖化2050プロジェクト中間報告書」で2つのシナリオを描いています。 2010年CoP10にあわせて日本版MAを作ろうとすれば、分かりやすい方法は、これに準じて生物多様性を計るという…

5.7横浜国大環境生態ゼミ

Date: Mon, 23 Apr 2007 12:14:42 +0900 下記のとおり、深見 理 氏による「島の生態系の改変:外来種が海鳥を捕食して起きる森と土壌の栄養カスケード」についての講演を行います。ふるってご参加ください。申し込み等は不要です。 ○5月7日(月) 11:00〜12…

進化保全生態学の提唱

Sun, 15 Apr 2007 11:12:36 +0900 (JST) おかげさまで、同僚から私たちの科研費が通っていると連絡がありました。【】 ○○さんは所属が代わりましたが、引き続き分担者を引き受けていただけるか、お返事いただけませんか?申請書にはカワウをやると書きました…

生態学会自然保護委員会の生物多様性論点意見書案について

Date: Thu, 12 Apr 2007 21:55:08 +0900*1 この意見書提出は先週で締め切りを過ぎていて、今、それを踏まえた説明会の最中のようです。意見が少なくて困っていたようで【】す。環境省内部の議論を聞いていると、地球環境局(温暖化など)と自然環境局(生物多…

里山保全論への疑問

Date: Sat, 31 Mar 2007 10:46:45 +0900 私自身が心配するのは、中山間地の放棄の影響です。生物多様性国家戦略では放棄すると自然が荒れるという側面ばかり書いてありますが、数十年という尺度でみれば、自然(二次林)は回復するはずです。下手に中山間地…

片野鴨池観察館

Date: Fri, 9 Mar 2007 10:26:56 +0900 【鳥が観察館の】近くまで寄ってくるといっていましたね。避けているのは、もともとの池でなく田んぼだったからというせいもあるでしょうが、風発が稼動しなくても邪魔という意見を言うなら、観察館のほうがはるかに邪…

生態学会長のページ「ゴルフ場」 感想

Date: Fri, 30 Mar 2007 20:23:22 +0900 (JST) 菊澤生態学会長のページ(最初は「会長な日々」といういい題名だった)に今年の生態学会での「開発につける薬」のセッションの紹介が載っている。私はこのセッションにでたことがない。生態学者が開発側に薬を…

環境団体も開発側のよいところは褒めるべきです

Date: Sat, 17 Mar 2007 00:51:04 +0900 おかげさまで3.16のシンポジウムは130名程度が参加して実りある討論ができたと思います。懇親会も大盛況でした。 先日ある環境団体の人と会ったとき、評価書の作り方などが「○○とは比べ物にならない」といってい…

外来種対策の重要性を水産関係者にどう語るか

Date: Wed, 7 Mar 2007 08:22:20 +0900 外来種はすべてだめ、という言い方では、水産学者は納得しないでしょう(哺乳類学者でさえ納得しない【】)。まず、どうして外来種ではいけないのか、(水口賢哉氏のような主張もある)そのロジックから丁寧に議論する…

片野鴨池観察館

Date: Fri, 9 Mar 2007 10:26:56 +0900 【鳥が観察館の】近くまで寄ってくるといっていましたね。避けているのは、もともとの池でなく田んぼだったからというせいもあるでしょうが、風発が稼動しなくても邪魔という意見を言うなら、観察館のほうがはるかに邪…

愛知万博の転機(古い書簡ですが)

Date: Thu, 2 Sep 1999 12:44:58 +0900 ○○様、みなさま 一説には、県は何の展望もなく、アセス会社の手さえも通さずに自前で素案を出したようです(これから裏を取ります)。 別の情報では、アセス会社は、AさんとBさんの意見は良く聞いた上で評価書を仕上…

再び四国のツキノワグマについて

Date: Fri, 26 Jan 2007 14:54:44 +0900 【大型哺乳類の】変動が少なければ、(ジリ貧でなければ)絶滅リスクは低いでしょう。しかし、個体数Nが飽和していない(環境収容力Kよりずっと小さい)のに、減りも増えもしないというのは、若干考えにくいです。 本…

生物多様性はなぜ必要か?=イースター島の教訓=

Date: Fri, 19 Jan 2007 01:10:42 +0900 ある書籍の企画で、「大量絶滅」について書くことになりました。下記のような文章を【鷲谷さんと椿さんが紹介された「イースター島の教訓」を参考に書いてみました】 1.27金沢大学里地里山シンポジウム趣旨説明 …