Pew Marine Conservation Annual Meeting

 ただいま、Pew Marine Conservation Annual Meetingでの私の発表が終わりました。皆からたいへん褒めていただきました。
 PewFellowshipは17年程前にできたもので、すでに100人程度のFellowがいるそうです。日本人は初めてで、27カ国目だとか。皆にCongratullationと言われ、シンジケートのメンバーに選ばれたという雰囲気でした。前日から、私の申請書を読んだとか、履歴書を熟読したという人が何人もいました。
 トドを捕獲していることや全面禁漁ではないところをMPAとして説明したので、批判が来るかと心配していましたが、そんな批判は皆無でした。(必要なら)PewFellowshipの予算でロシア人を呼ぶつもりといったら皆大喜びでした。
 食物網でトドは利用しているのにアザラシは利用しないのかと聞かれたので、I have eaten sealsと答えたら大受けでした。トドもCullといったが捕殺個体は利用していると説明し、アザラシは利用量がずっと少ないと説明しました(食物網でアザラシも利用しているとしてもよいかもしれません)。
 世界平和公園構想も大変良いと褒めていただきました。
 詳しい人が根室の蟹密輸はどうかときいてきたので、ロシア政府は以前より統制を強めていると述べ、日露専門家会議も政府の合意のもとに行う必要があることを説明しました。
 IUCNの人が、2010年のCoP10も一つの節目になるだろうと指摘したので、その準備をしていると答えておきました。
 今年の他のFellowも、北極海の生存漁業や(彼らの漁獲物は商業ベースかとしつこく聞かれていましたが)、PhillipinのTraditional Fisheriesの話など、持続可能性な漁業との調和が主題でした。
 来年の世界水産学会議への参加も呼びかけ、興味を示していただきました。司会者からは、PewFellowshipに選んだことを昨年末に伝えたところ、松田は「よいクリスマスプレゼントをくれた、私をサンタクロースと呼んでくれた」と紹介してくれました。
 問題はたくさん残っているけれども、知床の試みは、十分に世界の理解を得られると意を強くしました。