知床岬の密度操作実験のFeasibilityについて

Date: Sun, 22 Jun 2008 01:23:40 +0900 (JST)
 知床岬の自然増加率が年2割というのがKajiらの論文の結果だと理解しています。個体数が増えれば密度効果が生じ、生存率が低くなる可能性はありますが、数を減らしたときの回復過程では長期的動態の方が当てになるでしょう。
 雌を撮り尽くしたときにはほとんど雄になりますから、雄の生存率が低ければ個体数はかなり減るでしょうが、高ければそれほどは減りません。
 想定したシナリオで自然増加しているときの性比が、現在の性比と一致しないというのは不自然です。
 いずれにしても、150から120への捕獲目標の変更を、WGできちんと議論したとは思いません。このような重要な変更は事前にしっかり議論すべきでしょう。
 最も都合のよい想定でのみ成功する計画は、失敗します。