出国はよいよい入国は怖いーー不合理なインフルエンザ対策

 ダラス空港では警戒感ゼロ。マスクはどこに売っているかとAAラウンジで聞いたらどこにもないとのこと。
 機内で入国カード、税関申告書のほか、インフルエンザ問診票が配られました。12時間の長旅で着陸したら、保険所の方が数名検査に来ました。まず赤外線ハンディカメラで体温検査。二人ほど引っかかった模様です。私の数名先の人が40度の熱があると質問されていたが、事なきを得ました(被疑者ならこちらも足止めされたかも)。その後問診表の回収(発熱と答えた人にはさらに質問)。全員にマスクを配布し、さらに保険所審査を受けたことを示す紙を貰い(この紙を見せないと入国で再審査されるとか)、1時間ほどでようやく下車。
 私のように米国乗り継ぎだけの人にとっては、最大の感染リスクは機内のはずだから、ダラスで体温等を検査してくれて、マスクも配布してくれたほうがずっと合理的です。それまで無検査で発熱している客の隣に座らされた人は、その後隣の客が発熱しているとの理由で10日間隔離されるのは納得できないでしょう。
 日本便の機内食では平常時でも当然の食事前のお絞りなどもなく、そのまま手づかみでパンを食べる。食事前に全員がトイレで手を洗えというつもりだろうか。米国人(American航空)の衛生感覚は日本よりはるかに低いと思いました。
 幸い、無事に入国でき、現在は職場の指示で10日間1日2回体温検査中です。