生物多様性と「イワンの馬鹿」

Date: Mon, 22 Jun 2009 21:43:05 +0900
 今日は、排出量取引生物多様性Bankingなどの環境経済学的Incentiveが、実は無理やり金融業者の仕事を作るためにやっていると聞いて、嫌気がさしたところです。これらは環境を守るためではなく、恐慌状態の金融業者に新たな仕事を作るためにやったことという。トルストイ民話に「イワンの馬鹿」というのがあり、地道に生産する農民と、金儲けを手ほどきする悪魔が出てくるが、まさに生物多様性条約は悪魔の所業に過ぎなかった。たしかに、先進国の経済はほとんど物作りではない第3次産業で、途上国のものづくりに依存し、彼らから富を巻き上げる仕組みが金融市場であるというのはその通りなのでしょう。
 環境を守るための努力は今後も続けるが、CreditやBankingはもういやになりました。世の中の役に立つなら喜んでやろうと思ったが、悪魔の手伝いをするくらいなら、もっと別の研究をしたほうがよい。