屋久島におけるMABの役割

Date: Sat, 16 Jan 2010 08:29:28 +0900
ユネスコMAB計画について、http://risk.kan.ynu.ac.jp/gcoe/MAB.html はごらんいただけましたか?その中で日本語の資料としては、http://risk.kan.ynu.ac.jp/gcoe/090509WhatIsMAB.pdfをごらんいただければ幸いです。
 すでに屋久島は1980年にMAB/Biosphere Reserveに登録されています。
 ユネスコ世界遺産は実は【利用と保全の調和】の枠組みは明記されていません。持続的利用が明記されているはユネスコのMABのほうです。ですから、MABの意義を屋久島でも見直していただきたいと提案しています。
 周辺地域(移行地域Transition Areaという)の持続的利用のために、核心保護しようというもので、屋久島のBR核心地域と世界遺産登録地はほぼ重なっています。その意味では、海洋保護区MPAの発想と同じです。MPAも漁業否定のためのもののものもあるようですが、本来は周辺の持続的漁業を維持するために、狭い地域を守るものです(京都のズワイガニ漁業)。ただし、世界遺産登録された際、BR核心地域には指定されていない海辺まで登録しています。海域の登録は、日本では知床世界遺産が初めてです。小笠原では、特に海域登録の動きはないと聞いています。
 したがって、MAB/BRの意義を世界遺産とともに位置づけなおし、地域活動と世界遺産の意義を整理したいというのが我々の目論見です。世界遺産ブランドのヤクシカの肉を利用するなどの発想もそれと重なります。
 自然のために人間が活動するのではなく、人間の持続可能な活動のために、自然と人間の関係を考えるのがMABだということです。

Date: Sat, 16 Jan 2010 10:22:36 +0900
また、上記の利用に漁業と書きましたが、もちろん、観光・Divingも含まれます。
 【】沖縄では、多くの場所でそれなりに協力しています(MPAオニヒトデ駆除など)。