ワシントン条約 附属書掲載提案へのFAO専門家パネルの意見

ワシントン条約CoP20でのニホンウナギなどの附属書提案に対する、FAO専門家パネルの見解が公開された。

https://openknowledge.fao.org/items/f6014bff-0490-4160-8bca-ec370702043f

 

ニホンウナギ(以下、日本鰻)、アメリカウナギ(米国鰻)を始め、ほとんどの附属書掲載提案に対し、基準に合致しない(掲載に値しない)という見解を出している。

 先に掲載された欧州鰻では、附属書II掲載後にEUは域外へ禁輸措置をとった。その結果、「違法取引量が急増し(CITES, 2018)、モロッコチュニジアなどの代替地域や代替種への圧力が高まった」そうです(前掲書P111)。

FAO専門家パネルは、CITES案が最新の論文成果を利用していないこと、近年のウナギの資源管理の取り組みを無視しているとも指摘しています。

 ただし、FAO専門家パネルの見解が、CITES締約国会議でどの程度反映されるかはわかりません。

openknowledge.fao.org