ワシントン条約の大西洋クロマグロの分析について

 大西洋クロマグロ問題で、FAO諮問委員会の議論を聞いて仰天しました。乱獲前の資源量を100-1200万トンと推定したらしい。乱獲時代(1970年まで)全体の累積漁獲量は52万トンであり、1970年には30万トンと推定されている。これが本当なら、クロマグロの激減の理由は乱獲ではない。こんな議論がまかり通っているのですね。
 生物の絶滅速度も然りです。現状をあまりにも危機的に論じ、目標をあまりにも高く置く傾向があります。ほとんど科学的な議論とは思えませんが、それが環境問題では横行しますね。