生物多様性条約の2020年目標について

hymatsuda2010-02-17

Date: Wed, 17 Feb 2010 17:00:29 +0900
 Post2010目標で、2020年頃に生物多様性喪失が底を打ち、2050年には上向きになっていると言う図がありました。あの図では、2010年には生物多様性喪失はすでに減速しているように見え【る図をみ】ました。それならば、2010年目標(2010年までに生物多様性喪失の速度を顕著に減速させる)は達成されていると思います。実際には、2010年には世界の多様性喪失はますます加速していると言う認識であり、U字型の図とは違ってくるのではないでしょうか?
 野心的ということと現実的ということは必ずしも矛盾しません(⇒松田英文ブログ)。非現実的な目標を唱えることが野心的という意味ではないと思います。一見不可能なことを可能にするのが野心的ですが、現実を見ないことではありません。
 私はいろいろなところで、「針の穴に象を通す」ようなことをした取組みにかかわってきたと自分では思っていますが、現在2020年目標で議論されている「野心的か現実的か」と言う議論には、とてもついていけません。その意味では、私は野心的ではないのでしょう。日本で過去10年間に減速させることさえできなかった(外国の自然を食い荒らしていたにもかかわらず)のに、世界中で多様性喪失をとめるなどと、よく言うなぁと言う感じです。途上国の人も、これから発展したいだろうに。