捕獲数を考慮できるエゾシカ管理、できない国際捕鯨委員会

Date: Mon, 26 Apr 2010 09:05:44 +0900
自然増加率(1%か4%)も【】推定の対象ではないか?自然増加率の推定は生命表を使うか、過去の個体数増減のTrendが必要のはず。過去の捕獲履歴と現在の個体数だけでは推定できない
 捕獲する種としない種で推定方法は同じなのか?それなら捕獲はいらないのではないか? エゾシカでは、たくさん採るか、少ししか採らないかで推定精度が違います。まだ【空間明示統計モデル】にはなっていませんが、Harvest-basedという意味では、エゾシカのほうが進んでいますね。 過去の個体数推定値のトレンドも使いますが、【IWC】では【個体数推定は目視だけに頼っていて捕獲情報を】使っていないのですね。情報を捨てていると思います。
Date: Mon, 26 Apr 2010 16:54:45 +0900
 【クジラの個体数について】どんな推定法かにもよりますが、自然増加率を予防的に低く見ると、個体数は逆に高く推定されます(エゾシカの場合、Yamamura, Matsuda et al. 2008を参照)。たしかにやり方がだいぶ違うのですね。VPA(これもHarvest-based)でも、漁獲量をUnderreportすると個体数が過小推定されます。
 なるほど。個体数推定自身はHarvest-basedではないのですね。その点はエゾシカ保護管理計画のほうが進んでいますね。
Yamamura K, Matsuda H, Yokomizo H, Kaji K, Uno H, Tamada K, Kurumada T, Saitoh T, Hirakawa H (2008) Harvest-based Bayesian estimation of sika deer populations using state-space models. Population Ecology 50:131-144