FACEBOOK 2016/1022
2010年ワシントン条約会議の時、東大西洋クロマグロは「あと数年で枯渇」といわれた。その根拠となる資源評価のグラフがFAO(2009)だ。
附属書I掲載提案が出され、日本や豪州が反対して否決されると、世界の環境団体から非難を浴びた。
2014年のICCAT(大西洋の地域漁業管理機関)に載っている、東大西洋クロマグロの資源評価のグラフと比べてみる。
今度は資源崩壊の危機はないとされた。しかし、2000年代に急減してから回復したのではない。急減そのものが作り話だっとらしい。
このグラフは評価の一例で、不確実性があると書かれているが、いずれにしても過去に経験がないほど資源が増えていると読める。環境問題はしばしば未実証の仮定に基づき推定され、仮定を変えれば推定も変わる。しかし、あまりにも極端だ。