ITQ(譲渡可能個人漁獲割当量)制度は有効か?

Date: Sun, 28 May 2006 14:52:27 +0900
○○さん
お返事ありがとうございました。長いので、いくつかに分けてお返事します。
【「ITQってそんなによいものですかね。遠洋、沖合で有効だとしても、沿岸漁業で有効とは思っていません」という私の意見の補足】
 たしかに、ITQは市場機能を通すことに意義があるのだと思います。これは京都議定書排出権取引のほうがはっきりしているでしょう。(排出権はITQの真似なのですか?その逆?あるいは共通の別の先駆例がある?)
 少なくとも、沖合や遠洋漁業について、日本の沿岸漁業の「資源管理方漁業」「自主管理」などがうまく機能するわけでないとすれば、別の枠組みが必要でしょう。
 今朝、別の議論で、○○さんから以下のような意見が届きました。私は、何が望ましいかを常に議論していくつもりですが、合意しなければ意味がないので、その方法論として、ゲーム理論は極めて重要だと思っています。何か、○○法(皆で図を描いて論点整理すると知らず知らず合意できるという方法??)のようなものが日本の合意形成論ではもてはやされますが、利害対立があるなら、それは無意味、騙しの技術です。