予防と未然防止

「実証されていない不確実性」というのはprecaution の説明ですが(【因果関係】実証された不確実性はpreventionという)、たしかに、リスクというのは両方含むと考えるほうが妥当でしょう。 しかし、予防precautionという用語をこのように用いることは、私は既に確立していると思います。 問題があるとすれば、予防という訳語です。予防注射の予防はpreventionの意味で用いていますから。
 予防原則の定義の問題はその適用条件です。リオ宣言のように「深刻または不可逆的な影響」に限定するか、単に「不確実性に対して」とするかなど、定義はさまざまであり、予防原則と予防的取組み(precautionary approach)を区別する人もいます。