哺乳類学会 マングースミニシンポジウム

Date: Sat, 16 Sep 2006 14:18:58 +0900
○○さん、シンポジウム関係各位 
今日のマングースの議論は、私なりには手ごたえがありました。山田さん、石井信夫さん、皆さん、ありがとうございました。
 私が計算したのは、CPUEが減った(2000年から2004年までに1/8)ほどには生息数が減っているはずがないということを示すためのものです。密度効果があれば、私の計算(1/5強)よりもさらに減っていないことになるでしょうし、今後の減り方もより悲観的になるでしょう。 これより大きく減っているという要素は、1万頭が正しいとすれば、アリー効果でもない限り、あまり考えられません。1979年に30頭から1万等に増えるには、それだけの増加率が必要です。
 1990年代末に1万頭が正しいとすればですが、自然増加率は平均して4割になるでしょう。その後減ったとすれば、三浦さんが示したように、せいぜい自然増加率は年45%以下のはずです。
 減らし続けたときに、世論の理解を得続けるためには、「成果」が必要ということも改めて理解しました。そのために、局所的な絶滅を図っていくということは以前から内部で議論しています。そこに二つの意味があって、私としては生息数と捕獲効率(CPUEではなく、それを生息数で割ったCatchabilityのこと)の関係を見極めるために、ある程度個体数密度が多くてもよいから、1年でほとんどとりつくせる場所を希望しました。「成果」としては、低密度のところで、外部からの移入がほとんどないところで、きちんと根絶できるところがよいでしょう。この二つは別の事業となるかもしれません。後者では、移入しづらい場所を選ぶことが必要です。5年後にほとんどゼロにして、何年かかけて根絶を確認して認定する必要があるでしょう。
 CPUEの空間配置は、それほど分析が進んでいません。現時点では現場の直感のほうがはるかに頼りになるでしょう。空間は位置は、減っている2001-2004だけなので、広がる様子はまだ見えません。