個体群生態学会に対する私の感想

Date: Tue, 2 Jan 2007 17:01:07 +0900
1.個体群生態学会は大会や白表紙を若い人に任せてしまったのが敗因。任されたほうは個体群生態学を将来ある学問とは思っていなかった。20年前から今まで、保全生態学や創立以来の個体群管理で個体群学の真価が発揮できるチャンスだったのに、逸した。
2.とはいえ、以前述べたように生態学会全体が個体群の比重が極めて大きくなった。その意味では成功した。(保全と管理がのさばる成功を疎む声が生態学会にある。
3.私には、本来個体群でやるべきことの多くを生態学会がやり、個体群はやるべき目玉を失っているように見えます。保全と管理の周辺には極めて面白い理論的課題がたくさんあるのに、それが重視されていない。生態学会でできることですから、それでよいとも言えますが。
4.私は、シカやマグロやさばの論文をPop Ecol(個体群生態学会誌)に出してよかったし、これからも出したいと思っています。しかし、それを発表する場は生態学会でしょう。このギャップは学会にとってもPEにとっても大変不幸なことだと思います。